カルマ(過去の傷や感情や思い込みやプログラム)とは、本来の輝きを覆い隠す暗雲のようなものです。
それは、種を覆う固い殻のようなものでもあります。
どんなに暗雲に覆われようとも、どんなに固い殻に覆われようとも、本来の輝きが失われることはありません。
悟り(覚醒)を目指すということは、いきなり本来の輝きを目指すことです。
暗雲を或いは固い殻を突き抜けて、本来の輝きを目指すことです。
多くの人は、苦しみから逃れようと悟りを目指します。
しかし、それは、苦しみを増大させる危険性を孕んでいます。
なぜなら、悟りとは中心に灯りが灯るようなものだからです。
表層には、カルマがあります。
そこには、恐怖・不安・恐れ・怒り・・・といったたくさんの蓄積された感情、
傷、思い込みやプログラムが あります。
中心に灯りが灯ると、カルマは現実に映し出され、カルマを通して現実を見て、カルマから反応してしまいます。
恐怖を蓄積しているなら、恐怖が恐怖を感じさせられる出来事を引き寄せてしまいます。
そして、恐怖を通して現実を見るので、目の前の出来事が実際よりも更に怖く感じられます。
そして、恐怖とプログラムから反応してしまうので、更に恐怖を感じさせられる出来事にしてしまいます。
また、悟った(覚醒した)からといって、カルマが消えるわけではありません。
傷や感情や思い込みやプログラムは、通常は隠されています。
しかし、誰かの一言や何かの状況で活性化されると、
たちまち、対象である人や物や状況へと突き動かされてしまいます。
対象は外にありますから、外へ向かうことで、瞬く間に思考との同一化へと戻ってしまいます。
中心には、安らぎ・静けさ・平安があり、
表層には、恐怖・不安・恐れ・怒りなどの感情があり、
外側には、大変な現実がある。
すると、内側と外側に隔たりがあり、どちらか一方に掴まってしまうか、行ったり来たりを繰返し、混乱してしまうこともあります。
ですから、悟りを目指すということは、あまり得策とは言えません。
それよりも、ハートを目覚めさせ、育み、
傷や感情や思い込みやプログラムに気づき、
それがそこにあるのを許し、
ハートをもたらすことで、カルマから自由になることの方が、安全で確実です。
そして、ある程度傷や感情や思い込みやプログラムから自由になってきたなら、
中心のすぐそばにある本質を目覚めさせ、育みことで、加速していきます。
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