エゴというのは、存在しません。
エゴという概念を持つと、存在しないものにエネルギーを与え、人格化してしまいます。
それは、神と同じような概念です。
エゴというのは、感情と思考が合わさったものです。
エゴはなぜ有るように見えるか、それは感情が原因です。
何かの出来事で大変な感情が沸き上がってくると、無意識に感じないようにしてしまいます。
抑え込んだり、他の物で気を逸らしたり、理由をあれこれつけて納得しようとしたりして、感じないようにしてしまいます。
が、感情は無くなった訳ではなく、内側に固まって残ります。
感情がどんどん蓄積されると壁のようになります。
その壁によって、中心にある意識から分かたれてしまいます。
つまり、感情の壁の内側は無意識になってしまいます。
そのような状態でも、生きていかなくてはなりません。
そこで、本来は意識の道具である思考が主人になります。
思考は、感情を感じることもできず、ただ感情に動かされてしまいます。
この感情と思考が合わさった状態がエゴです。
何かの出来事で、感情が活性化されると、思考がストーリーを作り出します。
脳は、現実と想像の区別がわかりません。
ストーリーは、更に感情を活性化します。
更に活性化された感情は、更に思考を活性化します。
このサイクルが、苦しみの原因です。
同時に、エゴというものが存在するかに見えるカラクリです。
エゴがいて、エゴが悪いわけではないのです。
シンプルに、蓄積された感情が壁のようになって、源である意識から分かたれてしまったのが原因です。
感情の壁が癒されたなら、再び思考は意識の善き道具となります。
●メニュー
●アクセス
●セッションの流れ
●ご予約・お問合わせ