私たちは、思考に同一化して生きています。
思考は、意識の一番外側にある薄皮のようなものです。
思考は、その内側に蓄積された傷や感情に操られています。
それは、同じような状況を引き寄せ、同じように反応し、同じような苦しみを作り出します。
「苦しみから逃れたい!!」と、精神的なことに興味を持つ方が少なくないのではないでしょうか。
インターネットや携帯電話の普及で、いろんな情報を集めやすくなりました。
いつの間にか、世の中には、悟りや目覚めについての情報が溢れています。
が、そのような知識をいくら集めたところで、何の助けにもなりません。
思考は、知識を集めることで、既に知っている、と思い込んでしまいます。
そのように思い込むことで、体験する機会を逃してしまいます。
知識をたくさん集めることで、気づく訳ではありません。
知識をたくさん集めることで、目覚める訳ではありません。
目覚めとは、エネルギーの変容です。
意識の一番外側にある思考に同一化した状態から、中心へとシフトすることです。
気づいているものに気づくことです。
その変容により、自分が思考ではない、ということに気づくのです。
そして、知識とは思考の寄せ集めに過ぎない、と理解することなのです。
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