その彼は、空気デブであった。見た目はブタとイノシシを混ぜ合わせたような醜く膨らんだ顔と、パンパンに膨れ上がった腹やケツ。そのデブは完全無欠、見事なデブッ振りだったが、子供の頃からデブっていたので、
「や~い、デ~ブゥ~!」
「デブデブー!」
などとバカにされ続けたのだが、小学校を卒業するときには学校一の巨体デブとなり、誰も逆らう者はいなくなっていた。中学へ入てもそのデブさ加減は収まることがなく、卒業する頃には身長170センチ、体重99キロに達していた。しかし、見た目のスーパーデブ振りはその体重を遥かに超えていたため、見るものを圧巻した。同級生は彼と目が合うと恐怖に凍てつき、その後ろ姿を見ると、
「クスッ!」
と笑った。中学の三年間、女子は決して彼の1メートル以内に近付こうとはしなかった。
彼にはもう一つの強力な習性があり、それは爆発的な屁をこくことであった。屁をこきたくなると所構わず、強力にブッ放していたのだ。そのパワーはどんどん強烈になり、中学校へ入る頃には大放屁というより、炸裂屁の域に達していた。
中学校では入学式初日に、校長の挨拶が始まろうとしたその瞬間、
「ブッバーン!!!」
と一発目をかましてしまった。
「ウワッやばい。やっちゃたよ!」
焦るデブ。その爆発音に驚き、周囲からは悲鳴が上がる。
「ヒッ!何だ今のは?」
「キャアアアァアアー!!!!」
「今の何なの?」
「なにか爆発したぞっ!」
うろたえる校長。
「大丈夫かみんな、落ち着けっ!」
司会役の先生はポカ~ン…。
風圧でよろめく後ろにいた男子。
「クックックッ!」
笑いを必死に抑えている隣の奴。しかし、臭気がほとんどないためか、その状況に気付いたのは周りにいた数名の生徒だけであった。しかし、その日の内に噂はどんどん広まり、翌日には全校生徒の間で彼の強烈な屁が炸裂したことが話題となっていた。その後も彼の炸裂屁は、収まるどころかどんどんエスカレートしていったのだが、
「あのデブは凄い屁をブッ放つから気を付けろ!」
「近づくと危ないわよ!」
「絶対に後ろに立つな!」
などと、入学始めから警戒されるデブ。
お昼休みの食事中にも、
「ブボバーーーん!」
「しまつたあぁ!!」
「シーン・・・」
始めは女生徒が、
「ヤダー」
などとリアクションをしたのだが、そのうち誰も反応しなくなり、授業中でもお構いなしにブッ放つため、彼の席はこの後三年間、常に最後列の一番端となった。どんどん太っていった中学生活であったが、学力は一向に向上せず、友達もできず、皆に後ろから嘲り笑われながら、ただただ屁をブッ放して過ごし、卒業を迎えた。この頃にはそのデブさが凄まじいものになっていたのだが、かなり屁をコントロールできるようにもなっていた。デブは母ちゃんを拝み倒して、誰も知り合いがいない遠くの高校を受験させてもらうことにしたが、その最中にも、
「ブホッ!」
と一発やってしまって母ちゃんを呆れさせたが、なんとか知り合いのいない遠くの私立高校へ進学することができた。
高校生活では、相変わらずデブだのブタだのとイノブタだのとからかわれて過ごしたが、屁をコントロールしながら放出できるようになっていたため、屁をこきたくなるとトイレや倉庫などへ行ってブッ放し、社会の迷惑や学校の脅威となることはなかった。その苦労あってか、中学の頃のように皆から避けられるということはなく、平凡に屁をこいて過ごすことができた。しかし、高校卒業が近付いてくると、デブの心は落ち着かなくなった。ただ屁をこくのをコントロールしてきた毎日、勉強を頑張った訳でもないし、帰宅部だったし、食って寝てさらに太って屁をブッ放しただけの日々。
「一体俺の人生って…」
「俺の将来は…」
生まれて初めて人生について悩み始めたある日の夕方、川沿いの土手をひとりで歩いていると、デブは妙に思いっ切り屁をこきたい衝動に駆られた。久し振りに思いっ切りブチかましたてやりたくなったのだ。周囲に誰もいないのを確認すると、土手の砂利道でデブは腰を落として中腰の姿勢をとり、両手を軽く握って力んだ。一呼吸おいて、
「フンギャア!」
と気張った瞬間、
「ブブッブブバブバブバブバブバドガドバ~ンのブバガーンンンン!!!」
と強烈なケツ噴射をした。
「ハッ!これは今までで一番凄いぞっ!」
と思った瞬間、ズボンのケツの部分がビリッと破れ、猛烈なケツ噴射によって彼の体は数十センチ宙に浮いた。
「うわっ!」
と焦った瞬間、もう一発、さらに強烈な屁をブッ放してしまった。
「ブヴァーン!!!!!!!!」
この瞬間パンツのちょうど肛門部分が避けてしまい、空中でバランスを失ったデブは、手足をジタバタさせながら、
「ひええ~!!!」
と叫んで、ピュウーン!と飛んで、ズガッ、ドガッ、バカーンと土手の斜面を転げ落ちていった。土手へ突っ込みながら、デブは夕陽がやけに大きく真っ赤に見えた気がした。
擦り傷だらけになったデブは、ズボンのケツを押さえ、夕暮れの土手をトボトボと歩いてなんとか家にたどり着いた。風呂が湧いていたので、泥まみれの服を脱いでゆっくり湯船に入った。擦り傷に少し湯が滲みたが心地良い。風呂は本当に気持ち良い。体重も忘れさせてくる。
「しかし、さっきのは何だったんだ?絶対に飛んだぞ。おまけに百リットルは屁を出したような気がするし、俺の体のどこにあんなに空気が入ってるんだろう?」
大の字のような形で風呂に浸かっていると、緊張から解き放たれ、デブは思わずまた屁をブッ放した。
「ブボッガッーーーー!!!!!」
次の瞬間、お湯の中で何かが爆発したような形で、ザッパー!とお湯が空中に吹き飛んだ。壁に跳ね返って降りかかってくる水飛沫。ピチョン、ピチョ~ンと天井から垂れ落ちてくる雫。
「うわっ!またやっちまったよ。」
我に帰って下を見てみると、お湯はほとんど吹き飛び、わずかに残ったお湯の中にはビチクソが散乱していた…。
続く。。。
「や~い、デ~ブゥ~!」
「デブデブー!」
などとバカにされ続けたのだが、小学校を卒業するときには学校一の巨体デブとなり、誰も逆らう者はいなくなっていた。中学へ入てもそのデブさ加減は収まることがなく、卒業する頃には身長170センチ、体重99キロに達していた。しかし、見た目のスーパーデブ振りはその体重を遥かに超えていたため、見るものを圧巻した。同級生は彼と目が合うと恐怖に凍てつき、その後ろ姿を見ると、
「クスッ!」
と笑った。中学の三年間、女子は決して彼の1メートル以内に近付こうとはしなかった。
彼にはもう一つの強力な習性があり、それは爆発的な屁をこくことであった。屁をこきたくなると所構わず、強力にブッ放していたのだ。そのパワーはどんどん強烈になり、中学校へ入る頃には大放屁というより、炸裂屁の域に達していた。
中学校では入学式初日に、校長の挨拶が始まろうとしたその瞬間、
「ブッバーン!!!」
と一発目をかましてしまった。
「ウワッやばい。やっちゃたよ!」
焦るデブ。その爆発音に驚き、周囲からは悲鳴が上がる。
「ヒッ!何だ今のは?」
「キャアアアァアアー!!!!」
「今の何なの?」
「なにか爆発したぞっ!」
うろたえる校長。
「大丈夫かみんな、落ち着けっ!」
司会役の先生はポカ~ン…。
風圧でよろめく後ろにいた男子。
「クックックッ!」
笑いを必死に抑えている隣の奴。しかし、臭気がほとんどないためか、その状況に気付いたのは周りにいた数名の生徒だけであった。しかし、その日の内に噂はどんどん広まり、翌日には全校生徒の間で彼の強烈な屁が炸裂したことが話題となっていた。その後も彼の炸裂屁は、収まるどころかどんどんエスカレートしていったのだが、
「あのデブは凄い屁をブッ放つから気を付けろ!」
「近づくと危ないわよ!」
「絶対に後ろに立つな!」
などと、入学始めから警戒されるデブ。
お昼休みの食事中にも、
「ブボバーーーん!」
「しまつたあぁ!!」
「シーン・・・」
始めは女生徒が、
「ヤダー」
などとリアクションをしたのだが、そのうち誰も反応しなくなり、授業中でもお構いなしにブッ放つため、彼の席はこの後三年間、常に最後列の一番端となった。どんどん太っていった中学生活であったが、学力は一向に向上せず、友達もできず、皆に後ろから嘲り笑われながら、ただただ屁をブッ放して過ごし、卒業を迎えた。この頃にはそのデブさが凄まじいものになっていたのだが、かなり屁をコントロールできるようにもなっていた。デブは母ちゃんを拝み倒して、誰も知り合いがいない遠くの高校を受験させてもらうことにしたが、その最中にも、
「ブホッ!」
と一発やってしまって母ちゃんを呆れさせたが、なんとか知り合いのいない遠くの私立高校へ進学することができた。
高校生活では、相変わらずデブだのブタだのとイノブタだのとからかわれて過ごしたが、屁をコントロールしながら放出できるようになっていたため、屁をこきたくなるとトイレや倉庫などへ行ってブッ放し、社会の迷惑や学校の脅威となることはなかった。その苦労あってか、中学の頃のように皆から避けられるということはなく、平凡に屁をこいて過ごすことができた。しかし、高校卒業が近付いてくると、デブの心は落ち着かなくなった。ただ屁をこくのをコントロールしてきた毎日、勉強を頑張った訳でもないし、帰宅部だったし、食って寝てさらに太って屁をブッ放しただけの日々。
「一体俺の人生って…」
「俺の将来は…」
生まれて初めて人生について悩み始めたある日の夕方、川沿いの土手をひとりで歩いていると、デブは妙に思いっ切り屁をこきたい衝動に駆られた。久し振りに思いっ切りブチかましたてやりたくなったのだ。周囲に誰もいないのを確認すると、土手の砂利道でデブは腰を落として中腰の姿勢をとり、両手を軽く握って力んだ。一呼吸おいて、
「フンギャア!」
と気張った瞬間、
「ブブッブブバブバブバブバブバドガドバ~ンのブバガーンンンン!!!」
と強烈なケツ噴射をした。
「ハッ!これは今までで一番凄いぞっ!」
と思った瞬間、ズボンのケツの部分がビリッと破れ、猛烈なケツ噴射によって彼の体は数十センチ宙に浮いた。
「うわっ!」
と焦った瞬間、もう一発、さらに強烈な屁をブッ放してしまった。
「ブヴァーン!!!!!!!!」
この瞬間パンツのちょうど肛門部分が避けてしまい、空中でバランスを失ったデブは、手足をジタバタさせながら、
「ひええ~!!!」
と叫んで、ピュウーン!と飛んで、ズガッ、ドガッ、バカーンと土手の斜面を転げ落ちていった。土手へ突っ込みながら、デブは夕陽がやけに大きく真っ赤に見えた気がした。
擦り傷だらけになったデブは、ズボンのケツを押さえ、夕暮れの土手をトボトボと歩いてなんとか家にたどり着いた。風呂が湧いていたので、泥まみれの服を脱いでゆっくり湯船に入った。擦り傷に少し湯が滲みたが心地良い。風呂は本当に気持ち良い。体重も忘れさせてくる。
「しかし、さっきのは何だったんだ?絶対に飛んだぞ。おまけに百リットルは屁を出したような気がするし、俺の体のどこにあんなに空気が入ってるんだろう?」
大の字のような形で風呂に浸かっていると、緊張から解き放たれ、デブは思わずまた屁をブッ放した。
「ブボッガッーーーー!!!!!」
次の瞬間、お湯の中で何かが爆発したような形で、ザッパー!とお湯が空中に吹き飛んだ。壁に跳ね返って降りかかってくる水飛沫。ピチョン、ピチョ~ンと天井から垂れ落ちてくる雫。
「うわっ!またやっちまったよ。」
我に帰って下を見てみると、お湯はほとんど吹き飛び、わずかに残ったお湯の中にはビチクソが散乱していた…。
続く。。。