『支配』について

表現したかった理由




うさぎはキツネに出会ったら
逃げます

リスはフクロウに出会ったら
逃げます

虫も鳥に
見つからないように
擬態します

アザラシも
クジラの群れから必死で
逃げます

子犬は
大型犬から身を隠し
警戒して
様子を見ます

鹿は
ワニのいる沼に
近づきません

強いライオンも
さらに大きく強い
象に近づきません

自然界には
危険というものが確かにあって

『善意』や
『相互理解』
『話し合い』
では越えられない
『力の連鎖』があります


小さなハリネズミも
コヨーテに
針で立ち向かいます
負けません
最後は
もちろん
逃げます

理解し合おうとすると
命を捕られてしまいます

なので
同じ人間同士であっても

他の生き物界と同じように
交わってはいいけない
種類というものがある
と思っていた方が
自然で
安全です

以下の特徴を持つものは
同じ人間でも
同じ郷里出身であっても
同級生であっても
すぐ逃げるべき相手です

うさぎが
ライオンから逃げるように
そこに罪悪感はいりません


捕食してくる人間の
主な特徴

コイツは弱い
自分よりも劣っている
と判断したものにすること

差別
損得勘定する
見下し
軽視

狡猾
平気で嘘をつく
その他人のものを盗む
またそのことをとぼける

殴ったり蹴ったり
怒って暴れる
馬鹿にしてくる

お金を出させる
存在を雑に扱ってくる
性的な搾取

いじめる
陰口を言われる

口だけで責任をとらない
マウントをとる

優しくしてから裏切り貶めてくる

危害を加えてくる

などです

逃げることは

創造の主が
作った
安全装置です
直感は
命を守ります


このようなことを書くと
ロマンもなく
美しい詩にならない
ということは
わかっています

でも
世界は
お花畑ではなく
かなり
危険で
知恵がないと

やっぱり
食べられてしまいます


詩人として
表現者として

このことを
伝えたかった

わたしは

小さな声です

有限の命

でも

ここに
字を残します