黄金の獅子と
時の果実



愛しい
人間というもの。


人間は生まれ
人間は吸い


人間は触り
求め
泣き
探す。


人間は恐れ
渇き
与えられて
満たされて
眠る。


暗闇の中で
明るみの中で

また再び
目覚め
吸い
確かめ眠る。


人は食べ
味わい
そして
笑い
傷ついて
泣く。


そして求め
与えられ
また
安堵して
目を閉じる。


人よ。
人たちよ。


愛すべき
人間よ。


愛を求めて眠れ。


人間よ。


今日も
日が昇る。


人は今日も目覚め。
日光に目を細め
愛を求める。


その頬に
柔らか抱擁が
ありますように。


人間は食べる
人間は
歩いてゆく。


人間は
人間を求めて
抱き合う。

人は裸で
抱き合う。


まるで
黄金の獅子のように、
女は
森の鹿のように。


すべての樹液を集める
青く輝く
昆虫のように。


青と黒は混ざり合い
この世の地図を描く。


優しい口づけを
男に。

優しい手を
女に。


人は
人と
貪り合う時でさえ
美しい。


誰が
この
男と
女を
罪に定められようか。


結び合った
男と女の体は

二つの果実。


艶やかな
甘い
永遠の歌を湛えた果実。


人間は結び合う時
ひとつの力になる。


人間というもの。


それは
世にも美しい
野獣であり

と同時に


世にも美しい
愛という
果実だ。


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こんにちは。
花🌼です。


男と女の愛を思う時
それは神秘に満ちたものだと感じる。


なぜ、人と人は惹かれ合うのか。
なぜ、その人が欲しいのか。
なぜ触れたいのか。
なぜ ずっと一緒にいたいのか。
なぜ、そこまで嬉しいのか。


人と人の愛の様子を
詩にしてみました。
はじめから最後まで
美しいとしか思えない
その様子を描いてみました。


今日もここへ来てくださり、ありがとうございます😊。


心を込めて。


花🌸