ゼンマイ仕掛けの城
悠久の時を超えて
男と女が出会う時



その女の目は
ラピスラズリ
または
藍色の果実のように

暗闇で輝いていた。

まるで
何千年も そこで待っていた
若く美しい
ニンフ
水や木や、花や石の精のように。

その女は
青く
水色に
白銀に
輝いていた。


女の肌は
真珠のそれに似て

また
朝焼けに
浮かびあがる夜露の
薔薇から落ちる涙のようだった。


女は深い
海を
両目に湛え
そこにいた。


女は言った。

「Ma vie
わたしの命よ。
わたしをあなたで満たしてください。」


手で
触ると
女の腕は
絹の光沢を響かせながら
泉へと流れていった。


女の背中は
中世の城の
螺旋階段のように
優美な欄干を見せ
その連なりは
さながら
見事な
手刺繍のようだった。


女の膝は
婚礼のために
紡がれた布のように
厳かに白く

また
長い間 大切に焚き込められた
香のかおりがした。


何もかもが
時の中に
隠されていた
いにしえの
石のようだった。


その
滑らかな彫り物は
生きていた。
長い年月に耐えて。
長い眠りと
忘却と
憧れと
思慕の果てに

女は目覚めた。


その男の骨になるために。


邂逅の夜、


男の髪と
女の髪は
混ざり合い
同じ波を描いた。


海は満ち
海は引く。

月は満ち
そして欠けた。


女の骨は
悠久の記憶と
愛の約束を宿している。


※△×○※※×▽※×◇×※
暗号は解かれる。


男の背骨と
女の背骨が

遥かな時を超えて出会う。


左から

右から

二つの輪は

周りながら出会う。

時計のゼンマイのように。


お互いの輪郭が
呼応する。
そこには
一ミリの狂いもない。


なぜ
誰が
わたしたちを設計したのだろう?


左のゼンマイは
右のゼンマイのために。

右のゼンマイは
左のゼンマイのためにある。


宇宙仕掛けのゼンマイは

止まっていた時を解いて
動き出す。


「あなたを 待っていた。」
「君を 待っていた。」


男の骨は目覚める
女の骨によって。

暗号が血液のように
その体を巡ってゆく。


謎と疑問は
波と
波が
落ち合う地点で
消える。


その男は
その女の骨の骨。


その女は
その男の骨の骨。


男は
永遠という宇宙を
支える梁になり


女は
その梁にかかる
柔らかな幕屋になる。


このようにして
宇宙という
『永遠』は


二つの輪が
一つの動きとなる時に


動きだすのである。


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こんにちは。
花🌼です。

今日は神秘的な
宇宙を思い描い
その様子が
時計のゼンマイの様子に似てると
感じました。


なにか不思議ですが
無数の『対のゼンマイ』が
噛み合って回っているのが
宇宙のシステムなのではないかと思えた
ところから
双子の魂を二つの輪に例えて
詩に描きました。

それぞれの人のツインレイ、ツインソウル
魂の双子、双子の太陽が
無数に噛み合って
回っている宇宙…って
なにか合点がいきませんか?


だから
どこかの ツインソウルの二人が
上手く噛み合い始めると
また別の ツインカップルが
上手く噛み合い始めるのではないでしょうか。


下に添付した
時計のゼンマイのシステムの図を
見ていると
宇宙に似ている気がします。


回転がいくつも
いくつも
繰り返し
繰り返し
生まれ噛み合い 進み
産み出し
また隠れる…。
美しい螺旋の巡り…。


感覚で…根拠はありまシェン。(ᵔᴥᵔ)
ロマン…。
なんか素敵でしょ。
二つの輪が
愛し合うと
宇宙時計が回るのです。


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今日もここへ来てくださり、ありがとうございます😊。


心を込めて。


花🌸