今回はパーマ(カール)のお話を、ひとつ。



客様からいただくスタイルオーダーの中には


僕ら技術者を悩ませるモノも実はあったりします。


髪質や髪のコンディション(ダメージレベル)や


普段のヘアケアやスタイリングの難易度などで


お客様自体が思っているイメージ(仕上がり)と


技術者サイドのイメージに誤差が出たり、容易に


伝達しにくい問題が出てしまったりする時が


あるからです。 



お客様にしてみたら、『何で出来ないの?』と


思われてしまうような事も、場合によっては


物理的に難しい場合があるのです。



では、スタイル形成の難易度を左右する


髪のコンディションとは?



今回のお客様を例に挙げると、


・年齢(70代)で、髪が細く腰が無い

・毛髪自体の水分量が少ない(乾燥)


・白髪を自宅で染めている(マニキュア)


・趣味は水泳(塩素の影響を受けている)


・・・などなど、健康な普通毛にはない、


クリアすべきハードルがありました。



下の画像はシャンプー後の状態です。


080921_1512~01.jpg


今回使用した薬剤は、ノンチオ・ノンアルカリ・中性のお薬です。


『え!?そんなのでパーマがかかるの?』 → はい、かかります。


下の画像がロッドアウトしてお流し後の状態です。


柔らかくコシの無い毛髪にリッジのあるカールが出来てます。


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そしてカットしてナチュラル・ブロー後が下の画像です。



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これが繰り返しかけても髪が傷まない


『非常識』な中性パーマの仕上がりです。


かかりにくいコンディションの髪でもしっかりしたリッジのカールを


柔らかく形成することが出来ました。


いかがでしょうか?



強いカールが欲しいからといって、


強いだけの薬液を使用するのは、ただの対処療法であって


とてもリスキーなコトです。



目的は髪のキレイ。


お客様と僕たちのイメージをリンクさせてくれる、


これもアイデアのひとつです。