今回はパーマ(カール)のお話を、ひとつ。
客様からいただくスタイルオーダーの中には
僕ら技術者を悩ませるモノも実はあったりします。
髪質や髪のコンディション(ダメージレベル)や
普段のヘアケアやスタイリングの難易度などで
お客様自体が思っているイメージ(仕上がり)と
技術者サイドのイメージに誤差が出たり、容易に
伝達しにくい問題が出てしまったりする時が
あるからです。
お客様にしてみたら、『何で出来ないの?』と
思われてしまうような事も、場合によっては
物理的に難しい場合があるのです。
では、スタイル形成の難易度を左右する
髪のコンディションとは?
今回のお客様を例に挙げると、
・年齢(70代)で、髪が細く腰が無い
・毛髪自体の水分量が少ない(乾燥)
・白髪を自宅で染めている(マニキュア)
・趣味は水泳(塩素の影響を受けている)
・・・などなど、健康な普通毛にはない、
クリアすべきハードルがありました。
下の画像はシャンプー後の状態です。
今回使用した薬剤は、ノンチオ・ノンアルカリ・中性のお薬です。
『え!?そんなのでパーマがかかるの?』 → はい、かかります。
下の画像がロッドアウトしてお流し後の状態です。
柔らかくコシの無い毛髪にリッジのあるカールが出来てます。
そしてカットしてナチュラル・ブロー後が下の画像です。
これが繰り返しかけても髪が傷まない
『非常識』な中性パーマの仕上がりです。
かかりにくいコンディションの髪でもしっかりしたリッジのカールを
柔らかく形成することが出来ました。
いかがでしょうか?
強いカールが欲しいからといって、
強いだけの薬液を使用するのは、ただの対処療法であって
とてもリスキーなコトです。
目的は髪のキレイ。
お客様と僕たちのイメージをリンクさせてくれる、
これもアイデアのひとつです。


