フランス人はボンジュールと言いません / Bebechan
何という衝撃的なタイトル
じゃあ、なんて言うの
そう聞きたくなりますよね
その疑問は第一章で早々に解決されます
「『ボンジュール』は初対面の人に会った時に言う言葉で
比較的フォーマルな場面で使われる。
親しい人にはまず使わず『サリュ』と言う。」
な~んだ、言わないわけじゃないじゃ~ん
でも、面白い!一気にフランス語が身近になった感じ
なんというか、このゆるさが心地よくて
もっとフランス語のことが知りたいと思うように
続いて、こんなエピソードも紹介されます
フランス人は全てを「控えめ」にしたがるとのこと
「フランス人はお金持ちや権力者に対していい感情がなく
高価な車や服を見せびらかすと周りから良く見られない。
なので色々な場面で『プチ』をつけて控えめを装う。」
"On s'est fait un petit resto."
「私たちは小さなレストランに行きました。」
決して豪華な食事をしてきたわけではなく
あくまで名もない小さな店で、つつましく食事をしたと強調しています
何かこれって大阪の「イキッてる」を嫌う文化に似てませんか?
日本人特有の「謙遜」という文化がフランスにもあることに驚きます
これ以外にも興味深いエピソードがてんこ盛りです
私はこれまでフランス語に、あまりいい印象を持っていませんでしたが
この本を読んで一気に親近感がわきました
しかも日本人がつまづきやすいツボをおさえていて
その部分を上手にエスコートしてくれるんですね
これからフランス語を始めようとする人には
ピッタリな一冊だと自信を持ってオススメします