7月は20冊読めました

 

 

7月の月イチは「アルプス席の母 / 早見 和真」です

 

 

私の母校も野球が盛んな高校だったので

今でも時々東京都予選に足を運びます

 

そこでいつも目にする応援席の人々

恐らく選手のご家族なのでしょう

 

この人たちは毎試合必ず応援に来ているんだろうか

あの光景を目にするたびに、そう思っていました

 

自分の意志でそうしているのならいいのですが

もしそれが強制だとしたら・・・

 

それだけではなく毎週末の練習試合にも来ていると知り

本当に大変だなあと思いました

 

でも実は本当に大変なのは父母会の人間関係

様々な思惑が渦巻く会の集まりに疲弊してゆく主人公

 

そんな大変な思いをしながらも甲子園のスタンドから見る景色は格別

「アルプス席の母」というタイトルはまさにピッタリだと思います

 

表紙絵の中央で背中を見せているのは恐らく主人公なのでしょう

果たして彼女はどんな想いでグラウンドを見ているのでしょうか

 

その背中には3年間の想いが詰まっているのだと

読み終えた今見返して、しみじみそう思いました