太陽はひとりぼっち / 鈴木 るりか

 

 

 

「田中さん」シリーズの第二弾

 

「星に願いを」の中でタツヨが語った

過去のことが本書で明らかになる

 

第一巻から順を追って読めばよかったと悔やむ反面

私の中では「星に願いを」を読んだ時の衝撃があまりにも強かったので

もし「田中さん」から読んでいたら、これほど好きになっていたかどうか

 

「花に『お母さん』って呼ばれるたびに、

私はお母さんになっていった、お母さんになれた。

花、私をお母さんにしてくれてありがとう。」

 

このくだりでは思わず目頭が熱くなった

毒親に育てられた彼女が必死に負の連鎖を断ち切ろうと

もがく姿には神々しさを覚えた

 

「血はとっくに入れ替わった。

 今の俺は、細胞から全部俺のもんだ。」

以前読んだ他の著者の本に出てくる言葉が蘇った

 

 

もう一冊読めば、シリーズ完全読破

読み終わってしまうのが惜しいような・・・

だから少し間をおいて読むことにしよう