猫を処方いたします / 石田 祥
「猫を処方します。昔から猫は百薬の長って言いますからね。
たいていの病気は猫で治ります。」
心の病を抱えてクリニックに来たのに
医師は簡単な問診だけで、ろくな診察もせず
患者たちは一匹の猫を渡されて帰される
最初は途方に暮れる患者たちだが
次第に猫の可愛さ、気まぐれ、そっけなさに癒され
また猫を介して周りの人たちと会話をするようになり
いつの間にか悩んでいたことなど忘れてしまう
京都の路地裏にある「中京こころのびょういん」
そしてそこで働く医師と看護師にはある秘密があって・・・
面白かった!
ベースはファンタジーでありながら
ひょうひょうとしたニケ医師
不愛想な看護師・千歳のコンビが絶妙で
クセになりそう
読み終えた直後から
既に2巻を読むのが待ち遠しい
石田祥さんの本は以前、コチラを読んでいた
でも、その時はあまり印象が残らなかった
本書の方が断然面白い