アンソロジー 舞台!
特段、舞台や演劇に興味のない私がこの本を手に取ったのは
大好きな作家のひとりである近藤史恵さんの名前を見たから
第一話のそれは予想通り、とても素晴らしい物語だった
でも、第三話「おかえり牛魔王」はそれをはるかに凌いだ
新人派遣の29歳の女性は容姿端麗で仕事も完璧
でも業務外の付き合いやランチには一切参加せず
上司にも辛口の意見をズバズバ言う
テレビドラマ「ハケンの品格」で篠原涼子さん扮する
スーパー派遣・大前春子の姿が目に浮かんだ
仕事が終わると定時でさっさと帰ってしまう彼女
それには誰も知らない秘密があって・・・
著者の白尾悠さん、どこかで聞いたことがあると思ったら
以前読んだ、コチラの本の作者だった
歯切れが良くて、惹きつけられる文章
他の著作も久々に読んでみようと思う