星に願いを / 鈴木 るりか

 

 

 

母親と二人で暮らす中学生の花ちゃん

母親がひったくりにあったり、事件も起こるが

概ね、ほのぼのとした生活が描かれている

 

ところが前半の最後の方に祖母が亡くなったという

知らせが届き、そこから物語は急展開する

 

後半は祖母の残した手紙からこれまでの

この一家の過去が徐々に明らかになってゆく

 

「この子をこんなにしてしまったのは全私のせいだ。」

祖母の叫びが胸をえぐった

 

決して他人ごとではない、自分にも身に覚えがある

こんな親でごめんね、愚かな親でごめんね

 

 

図書館の棚で何となく手に取ったこの本

そう言えば昔、ブロ友さんが絶賛してたよなあ

そんな軽い気持ちで読み始めたのだが

 

ビックリした!まだ21歳だというのに

なぜこんな文章が書けるのだろう

 

子を思う母親の気持ちや孤独な老人の苦悩が

まるで自分が経験してきたかのように

リアルに描かれている

 

初めて小説を書いたのが17歳だったとか

これは是非、他の著作も読んでみたい