晴れた日は図書館へ行こう~物語は終わらない / 緑川 聖司
シリーズ第四弾、どうやらこれで最後らしい
茅野しおりは小学校6年生の女の子
週に2~3回図書館へ行くほどの読書好き
その図書館には従姉妹の美弥子が司書として勤めており
これまでに本に関する謎を何度も解決してもらっている
なので、しおりは心の中で彼女のことを
本の探偵と呼んでいる
「人生は小説と違って、きりのいいところで終わるわけじゃない。
ハッピーエンドもバッドエンドも飲み込んで、物語は続いてゆく。」
人生には時として、とんでもなく辛くて悲しいことも起こる
だからこそ本が、物語が、フィクションが必要なんだと思う
それは決して現実逃避ではなく
ひと時、現実を忘れて物語の中に身を置き
気持ちをリフレッシュさせるための
ココロの処方箋だと思う
「配達赤ずきん」など本に関する著作の多い大崎梢さん
彼女は巻末の解説で、次のように書いている
「もとは児童書だが、ほのぼのとした優しい雰囲気をまといつつも
骨格はしっかりしているので、年齢を選ばず噛み応えがちゃんとある。」
表紙絵を見ると一見ティーン向けのように思えるが
本に関する蘊蓄などもあり、大人でも楽しめる一冊だ