喫茶おじさん / 原田 ひ香

 

 

 

早期退職した上、妻からも別居され

再就職もままならない57歳の松尾純一郎

 

有り余る時間を喫茶店巡りに費やす日々

東銀座 新橋 学芸大学 東京 アメ横 渋谷

谷中 新橋 赤羽 池袋 京都 淡路町

 

実際の店名は明記されていないが

恐らくモデルとなる店はあるのだろう

 

こんなザ・昭和なナポリタンを出す店

是非とも行ってみたいものだ

 

 

学芸大学はかつて私自身が住んでいて

駅前の喫茶店でバイトもしていた街

 

でも、作中に登場する店はわからなかった

もう何十年も前のことだから当然ではあるが

 

 

私にとっては待ってました!と言うべき作品

「ランチ酒」シリーズの喫茶店版と言えるかもしれない

最近のひ香作品の中ではクリティカルヒット

 

「男の人生というのは、理想的な喫茶店を探す旅ではないか。

 松尾純一郎、五十七歳、そろそろお気に入りの喫茶店の

 一軒や二軒、あってもいい。」

 

私とほぼ同年代の主人公のこんなせりふにグっとくる

私ならお気に入りの居酒屋と言うかもしれないが