ベジタリアンというのは、世界的にはポリシーとして認知されているものの、日本や中国でベジタリアンが食事をしようと思ったら、結構食べる場所の選択肢が限られると思います。

うちの社食は、それでも一応外資系なので、菜食(ベジタリアン)メニューってのが用意されています。この日、本来なら見向きもしないところなのですが、大混雑の社食で唯一並ばなくても良いという理由で食べることになりました。

メニューは、青菜の炒め物に、中華風油揚げとキャベツの炒め物、サイコロ状の大根と何かの炒め物にご飯がお茶碗一杯。ま、中華で野菜だけだとこうなるかな?という感じでした。

で、実際に食べてみると、なんとも全てが塩辛い。肉や魚がないので味にパンチをつけようとした結果が塩の大量投入となった模様です。一瞬、たまたま今日だけ塩辛いのかなとも思ったのですが、それなら、全ての料理が塩辛いことへの説明が付きません。少なくともうちの社食の菜食メニューは総じて味を濃い目にしているのが実際と思われます。

これだとかえってカラダに悪いような…

とにかく、個人的には次はないなという感じでした。

この一件で思い出したことがあります。これまで何人かの自称ベジタリアンさんたちと仕事をしてきましたが、彼らたちの主義、主張である「ベジタリアンである事」とカラダからの無意識な欲求との間に何かしらの折り合いをつけているように見えました。

例えば中国で一緒だったドイツ人のAさんの場合、肉や魚を食べない代わりに、食べる量が半端ありませんでした。体はものすごく細いのですが、大皿に山盛りとなった野菜やパスタをひたすら食べ続ける感じ。これは高カロリーの肉や魚を食べない代わりに、体が求める摂取カロリーに到達するための手段ではないかと。

一方、日本で仕事したインド人のBさんの場合は、基本ベジタリアンだけど時々鳥肉だけはOKというスタンス。野菜だけだと不足しがちなタンパク質を補うためのバランス感覚から来るものなんだなと当時思ったのを今でも覚えています。

もちろん、各個人のベジタリアンであるという主義、主張は尊重されて然るべきだと思いますが、健康な体を維持しやすくするという意味では、肉や魚を含めて色々なものをバランス良く食べる方が良いのかなと、個人的には思っています。


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