土曜日の午前、夕方から夜にかけて天気が悪くなりそうということもあって、少し早めに散歩に出かけました。これまで歩いたことがない方向を目指そうと言うことで、我が家の方から見ると北西の方向に向かって歩きます。

我が家の方から北西方向というと、立正佼成会聖堂などがあるのですが、そこよりもさらに一本北側に向かって歩いていくと、何の変哲もない住宅街の中にいきなり賑わった一角に出くわしました。

$上海に戻っても相変わらず平社員な男の日記

・・・あ、この写真では賑わいっぷりが全く伝わらない?

ただ「救世軍バザー場」と書かれているのは分かるかと思います。バザーと言えば、自分が小学校ぐらいの時にPTAのバザーなるものがあって、年に1~2回ぐらい自宅の不要品(たとえばお歳暮でもらった何かとかw)を持参した記憶がありますが、そんな感じで不要なものを持ち寄って安く販売するという仕組みだというのはすぐ分かりました。

同行していたうちの嫁は、この手の「安いもの」に目がないので、早速飛び込むことに。そこからが長かったw。実際に入ってみると中は結構広くて驚きました。洋服だけではなく、靴や鞄、さらに書籍やCD、家具や生活雑貨など、生活に必要なものは一通り揃いそうな勢いです。

バザーなのでもちろん中古品とは言え、中には買ったまま一度も袖を通されることもなくバザーに回ってきた新品のようなものもあります。自分には無理ですが根気よくモノを探すのが好きな人であれば、ものすごい掘り出し物に出会えるかもしれないという感じでしょうか。

この日は、さらにSpring Saleなるものをやっていて、いつもよりさらに安いという運の良さ。ワゴンセール1着100円だとかで売っています。あのお方はシッポを振って商品の山を漁りまくりで、閉店(午後2時)まで粘っていました。

このバザー、知る人ぞ知るという感じで、明らかに店員さんと顔見知りと思われる常連さんだったり、外国人も数多く訪れていました。ちなみにバザーの趣旨みたいなものはこちら。社会奉仕の側面があるので、これだけ安いということなんですよね。

もったいない - 救世軍

嫁が買い物をしている間、結構飽きてきて、外で待ちぼうけを食っていると、とあるおばあさんに声をかけられます。

おばあさん「すみませんが、これをその中に入れてくれませんか?」

見てみると、おばあさんの足下には、少し高級そうな食器セット(箱入り)と袋に入った洋服が置いてあり、それらを自分の立っているところにある扉を開けて、その中に入れて欲しいとのこと。

その扉に書かれている文字を見てようやく事態が飲み込めてきました。バザーに寄付したいモノを入れる「寄付ポスト」みたいなものだったのです。言われるがままに、その扉を開けてみましたが、その中にはすでに多くのモノが寄付されていていました。これらが、スタッフさんの手で選別なり整備なりがされてバザーで販売されるという仕組みのようです。

街をブラブラすることがなければ、偶然発見することもなく存在すら知らなかったであろうこのバザー。先日も本屋で書架を見て入店するときには思いもよらなかった本を買ってみたりと、ある種の「無駄」が視野を広げる働きもあるのかなという気がしています。やはりネットで自分でキーワードを入れて検索するだけでは、自分の視野はなかなか広がらないなぁと思ってしまいました。