ここ数日、ニュースサイトを賑わしているこのニュース。取り上げないわけは行かないですよね。

上海黄浦江已打捞死猪5900多头
上海黄浦江漂浮死猪初步确定来自浙江嘉兴(组图)
黄浦江死猪溯源:随手扔死猪的嘉兴乡村(组图)

全部中国語で訳が分からんという声が聞こえてきそうですが、上海のど真ん中を流れている黄浦江の上流の上海市松江区などで、ブタの死骸が大量に見つかったという話です。その数、増えに増えて気がつけば6000近くというから驚きです。

上流からブタがどんぶらこどんぶらこどんぶらこどんぶらこと大量に流れてきて外灘の前を埋め尽くす様子を想像してしまいましたが、実際にブタが見つかったのはもっと上流とのこと。

・・・てか、そんな自体なったら寄り道して撮影してくるって(笑)。

これだけで十分なインパクトですが、上海市民にとってもっと深刻に受け止めないと行けないのが、上海の水道は、この黄浦江が水源になっているということ。なので、お役所も水道の品質に問題は出ていないと沈静化に躍起になっています。

でも、その発表を鵜呑みにしている市民はあまり多くないですけどね。

とは言いながら、市民たちが焦ってスーパーの飲料水を買い占めたりということは発生していません。原発事故の時に塩を買いに行列を作った人たちのことですから、ひょっとしてと思ったのですが、報道のあった初日に立ち寄ったスーパーでも、ご覧の通り飲料水は普通に陳列されていました。



そもそも上海の水道水は飲めないので、各家庭に飲水器などを置いている家庭も多く、それなりに飲料水の備蓄がある人が多く、水道水を料理に使うとしても煮沸して使うのが前提になっているんですよね。あと、水質に変化がないというのも、これと同じ理由で、普段から汚すぎる川なので、豚が数千頭流れてきたところで、水質に大した差はないというのが実際のところなのかもしれません。

ちなみにTwitterで「蛇口から豚骨スープが出る」とか適当につぶやいたら、結構Retweetされていて焦りましたが、これは上海在住の人しか言えない自虐ネタなので、外の人は煽らないようにしてください(笑)。

最初にリンクを張った記事にも書いてありますが、ブタの出所はだいたい分かっていて、死んだブタの焼却費用をケチって川に投げ捨てたのが真相のようです。

ところで、この真相について政府のえらい人に質問した記者の人がいるのですが、何を思ったのか人の火葬の話と間違って回答したという珍事件もあったようです。

http://news.qq.com/a/20130313/001010.htm

政府のメンツがあるので、すぐ記事が消されてしまうとは思いますが、中国語を読める方は楽しんでください。