ピアノ学習者の方ならばツェルニーの名前を聞いた事があると思いますが、ツェルニーは19世紀に活躍したオーストリア出身の作曲家です。

生涯にピアノ曲や室内楽曲など様々なジャンルの曲を遺しましたが、今日では数多くの練習曲が特に知られています。

その練習曲は簡単なものから難曲まで多岐に渡り、多くの方が実際に弾くのは30番練習曲からの場合が多いです。

30番練習曲は大体J.S.バッハ作品の2声インヴェンションと同じレベルであり、同時に勉強する事で相乗効果をもたらす両者とも重要な曲集です。

また、30番練習曲は調性こそ乏しいものの、比較的譜読みに時間を掛けずに様々な指の訓練や旋律の歌い方を習得する事ができるという、短時間で学べる優れた教材です。

この曲集を終えた後に学ぶ事となる40番練習曲以降は難易度を増し、60番練習曲を全曲制覇できるとヴィルトゥオーゾになっているといわれる程の要素が多く詰まっています。

正直、ツェルニー練習曲は単調とも思えるので最近ではもっと音楽的な代替練習曲を学ぶ場合もありますが、せめて手軽に習得できる30番練習曲はしっかりと学んで欲しいと思います。


 

*ピアノレッスンの御案内はこちらです。