定冠詞は何?と聞かれたとき、

英語なら、定冠詞は the といえばよいでしょうが、ドイツ語の定冠詞は何と答えましょうか?

 

der

des

dem

 

と、いろいろありますから、des でも dem でもよいような気がします。

そこで、「原形」で言ってください、ということになりませんか?

 

変化語尾のようなものを取ると、

 

 d

 

でしょうか?

でも、こんな単語はありません。

 

結局、

 男性・単数・1格形

でいう習慣なのです。

 

 

this book is ・・・の「this」に相当するのが、定冠詞類の dieser です。

英語だと、

 this

 these

という使い分けがありますが、

ドイツ語の場合はそういうことはありません。

 

これは定冠詞と違って、

 dies (-er のない形)

というのもありますが、初歩の学習では無視したほうがよいかもしれません。

 

 

定冠詞を付けるとすると

 dem

になる場面で、定冠詞類 dieser は diesem になります。

 

 der → dieser

 des → dieses

 dem → diesem

 den → diesen

 

 die → diese

 der → dieser

 den → diesen

 die → diese

 

というように似ています。

 

 

ですから、文の中の名詞はすべて

 単数1格から、複数4格まで、あわせて8とおりの変化を

 

 → 定冠詞を付けて、とか

 → 不定冠詞を付けて、とか

 → 定冠詞類の dieser を付けて、

 

というように、全部の変化をさせてみるとよくわかります。

何百個もやってみなくても、理解できるし、慣れるでしょう。

 

 

こういうことをきちんと学習するとドイツ語のマスターの日は近いのですが、実際には、このあたりで大勢が脱落していきます。

 

定冠詞が覚えられない。(覚えない?)

 ↓

不定冠詞がわからない。

 ↓

定冠詞類・不定冠詞類がわからない。

 ↓

名詞の格がわからない。(おそらく単数か複数かもわからない。)

 ↓

辞書が引けない。

 ↓

文の構造がわからない

 ↓

文の意味がわからない。

 ↓

学習をやめる。

 

 

 

 

「定冠詞類を列挙してください。」
と、いわれても言えない人が多いでしょう。
それでいいと思います。

しかし、
「不定冠詞類を列挙してください。」
と言われたら、即答してください。
(即答できない人は、表にして、教科書やノートの最初に貼っておいてください。)


冠詞類
  1,定冠詞類
  2,不定冠詞類
    2-1,所有冠詞
    2-2,否定冠詞

まず、所有冠詞の暗記です。教科書によって、書き方が違いますが、私は以下のような表で、所有冠詞は9個だと思っています。

 mein
 dein
 sein
 ihr
 sein

 unser
 euer
 ihr

 Ihr


この並べ方は、動詞の人称変化のときの

 ich
 du
 er
 sie
 es

 wir
 ihr
 sie

 Sie

と同じ順番です。このように並べると、9個あります。
不定冠詞類は、この他に「否定冠詞」があります。

 kein

1語です。

私の頭の中では、不定冠詞類は

 所有冠詞:9個
 否定冠詞:1個
  合計:10個

です。
この10個を覚えます。
それ以外のものが名詞の前についていれば、多分「定冠詞類」です。

名詞の前に形容詞がついていたりしますから、定冠詞類もひと通りはみておいて、区別できるようにしておきましょう。語彙を増やすうちに、定冠詞類も少しずつ覚えましょう。

定冠詞類だけまとめて教科書やノートの最初に貼っておくと便利です。





















 


ドイツ語の文に「名詞」「代名詞」がでてきたら、その「性・数・格」をはっきりさせましょう。そうすれば、ほとんどその文の意味が分かったも同然です。(← ちょっと誇張しています。)

名詞だけを見ていても、格がよくわからないことがほとんどです。
だから、名詞の前に(冠して)あるものの語形をみてください。
基本は定冠詞の変化です。

文の中で名詞がでてきたら、その名詞の

 単数1格
   2格
   3格
   4格
 複数1格

   2格
   3格
   4格

合計8とおりを書いてみてください。
名詞だけだと性・数・格がよくわからないので、定冠詞を付けましょう。


名詞の前に付くのが定冠詞とは限りません。
定冠詞ではなく、不定冠詞に交換してみましょう。

名詞の前に付くのが定冠詞・不定冠詞とは限りません。
冠詞類に交換してみましょう。


さて、ここで問題です。

『冠詞類』とは、具体的に何ですか?





















 

教科書によって異なりますが、
  定冠詞を学んだ後、
  不定冠詞を学び、
それから
  定冠詞類
を学習するのではないでしょうか。

定冠詞類とは・・・、ズバリいいましょう。

 冠詞類のうち
 不定冠詞類以外のもの

です。

よくわかったと思うので、今回はここで終了するつもりでしたが、名詞の前にある形容詞との区別がつかないと言われると困りますから、やはり定冠詞類を一応書いておきます。

 

dieser

jener

solcher

welcher

aller

jeder

mancher


























 

英語では語順が大切だけれども、ドイツ語では「格変化」が大切だと言いました。

日本語で

「その子 友達 カブトムシ あげる」

という場合、動詞の位置さえ気をつければ、

  その子
  友達
  カブトムシ

の文中の位置はどうでもいい(意味は通じる)わけです。
それは、格助詞がついているからです。


ドイツ語では格助詞がない代わりに、名詞等が格変化しますから、英語と違って、語順はどうでも意味が通じるのです。

ドイツ語の格変化は今は4種類ですが、昔は8種類ありました。日本語の格助詞は9個とか10個だから似たようなものでしょう。

ところが、英語ほど極端ではないけれども、ドイツ語でも名詞の変化が減りました。
だから、「格」(文の中での名詞の役割)がよくわからない。
しかし、名詞は単独で出てくることはあまりなくて、名詞の前に(英語ふうにいえば)

 the book
 a book
 this book
 my book

のように何かついていることがほとんどです。
結果的に、名詞そのものの変化よりも、名詞の前に(冠して)あるものの語形で「格」がわかることが多いのです。


その中でも、一番基本になるのが「定冠詞」です。
だから、定冠詞の変化だけは何が何でも覚えよう、というわけです。


ドイツ語の4つの格を1格から順に

「~が、~の、~に、~を」

と覚えさせましたが、これは初心者を油断させて、

「なんだ。ドイツ語は結構簡単じゃないか!」

と、勘違いさせるためのトリックです。
前置詞を学習する頃から、

「~が、~の、~に、~を、は忘れてください。」

といいはじめます。

何を基準に「格」を決めるかによるのですが、動詞との都合で格を決めるなら、「~が、~に、~を」で、結構あたります。


とにかく、定冠詞をきちんと覚えた人は、そのうちドイツ語学習は楽になるでしょう。

















 

かさばらない革の財布、ペンケースなどを作っている会社です。

 

 

 

「dünn」

という名称を付けたのはドイツ好きだからなのだろうと納得しました。

また、発音も可愛いかもしれません。

 

「hergestellt in Japan」

おっー、ここまでやりますか。

 

かなりドイツ好きらしいので、「dünn」「dunn」でネット検索して、できれば購入なさってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

製品の説明文です。

文頭でも語頭でもなく、単語の中に大文字がありますけど・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテルには「スイートルーム」というのがあります。

sweet room だと思っていませんか?

 

正しい綴りは suite room ですね。

 

suite と suit は似ていて、suit は「スーツ(背広)」の意味にもなります。

「(上下が)くっついている(服)」ですから、スイートルームの意味と一致します。

 

こういうことがおもしろいと思ってくれる人とはお話ができるのですが、「そんなことはどうでもいいから早く日本語訳を言って!」という人には私の授業は退屈でしょう。苦痛かもしれません。

 

 

しかし、suite の語源とか suit との関係について述べなさいというようなことは試験には出ませんから、聞きたくない人は聞かなくても大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ワーホリと英語力。参加者の26%がアルファベットすら理解していない』という記事があります。

 

私は統計とかアンケートいうものは非常に説得力がある一方、人を騙す道具として使われやすいので、いつも疑ってかかります。しかし、たいていネタとしては面白いです。

 

 https://souspeak.com/wh/alphabet/

 

他にも、

  • アルファベットが全て言える 74%
  • be動詞を使った文章が作れる 73%
  • 簡単な自己紹介ができる 77%
  • 関係代名詞などを使った文章を作れる 44%
  • 英語で道を聞ける、教えられる 39%
  • 外国人と問題なく意思疎通できる 13%
  • 英語の新聞を問題なく読める 1%
  • 洋画を字幕なしで理解できる 2%

というデータが紹介されています。まるまる信用する気になれませんね。

 

「英語の新聞を問題なく読める 1%」 ・・・ ほんとっ?! まあ、1パーセントだからね。

 

「洋画を字幕なしで理解できる 2%」 ・・・ 100人中の2人は字幕なしで映画が観られるのかっ!

 

 

ところで、冒頭に書かれている「アルファベットの理解」とはどういう意味なんでしょう? 不明です。わかる方がおられましたら教えてください。

b と d、p と q をまちがえる人はかなり以前からいますけど。

 

 

be 動詞が使えない人がいることに私が気づいたのは4・5年前ですが、もっと前からいたのでしょうね。

以前の記事で書きましたが、

 

 My father is lives in New York.

 

と書く人が本当にいます。(そして、ドイツ語もそのように書きます。)

 

数年前ですが、大学の英語の授業で be 動詞の使い方を教えた先生がおられたようで、これは新聞沙汰になりました。大学で be 動詞を教えるとは、(レベルが低すぎて)大学の授業としてふさわしくない、という論調だったと思います。私は新聞報道も頭から信じているわけではありませんが、この件は文科省もそのようなことで、調査(大学を指導? 教員に注意?)をしたのではないでしょうか。

 

 

関係代名詞が使えない学生は大勢います。ドイツ語の関係代名詞をいくら教えてもできないので、「まず、英語で書いてから、それからドイツ語にしてみようか。」とやってみたところ、ほとんどの学生が英語ができないのでした。これは最近ではなく、結構古い話です。

 

 

他にも、英語で前置詞を使えない人もいます。

 

 I live Tokyo.

 

なのですね。in という前置詞がなくても気にならないようです。

 

学校によってレベルの差はかなりありますが、最近の傾向として、同じ大学でも上位の学生と下位の学生の学力差が激しいのです。同じ教室で授業をするのは不可能なほど差があります。

 

 

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そもそもこの記事を書く元になったのは、「ワーホリ(ワーキングホリデイ)」の話です。

外国に行けば言語など自然に身につくと思っている人もいるのではないでしょうか。

他にも「小学校の授業で英語の授業を取り入れれば苦労せずに楽しく身につく」という意見もありますが、そう思っているのは子どもではなく大人ですよ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ国旗の色は3色。

トリコロールですね。

 

一番上が黒、

真ん中が赤、

下が黄色ではなく、金色です。

 

ちょうどコカ・コーラと同じになりました。

(ここでは並び順を、強引に私の都合のよいように設定しましたけど。)