ドイツ語で時間の表現は少し風変わりなので、学習の初歩で必ず問題になります。

まず、「何時半」というパターンからマスターしましょう。

7時が sieben Uhr なのはいいですね。
7時半が halb acht というところが肝心です。
「7時半」というとき、「7時 プラス 30分」と考えてはいけません。

「0時半」「1時半」「2時半」という時点がみんな『半(halb)』という同じ名称なのです。(名称といっても、厳密には名詞ではなく不定数詞ですが気にしないでください。)これでは「30分だ」ということはわかっても、「何時なのか」がわかりません。

妙なたとえですが、あるクラスの男子学生がみんな「太郎」という名前だとしましょう。太郎君!と呼ぶと全員が返事をしてしまいます。それで苗字も付けて呼ぶことにします。
  青木太郎君
  伊藤太郎君
  宇野太郎君
  江藤太郎君
  太田太郎君

苗字でなくても、学生番号をつけるのはどうでしょうか。
  学生番号1番の太郎君
  学生番号2番の太郎君
とでもすれば(失礼かもしれませんが、一応)識別できます。ドイツ語の時間表現で「何時半」というのはこれに近いと考えてはいかがでしょうか。

ドイツ語の「何時半」はみんな「halb」という名称で、苗字をつけるわけにはいきませんから、0時からスタートして、最初に来る「halb」を「1番目のhalb」と呼びます。
次に来る「halb」は「2番目のhalb」です。

一番初めに来る「halb」は「0時半」ですから、これが「1番目のhalb」です。1時よりも前に「1番目のhalb」がくるのがポイントです。
2番目に来る「halb」は「1時半」ですから、2時より前です。
ここでよくわからない人は、今すぐに図を描いてみてください。

0時半:  halb eins   1番目の halb
1時半:  halb zwei   2番目の halb
2時半:  halb drei   3番目
3時半:  halb vier   4番目
4時半:  halb fu"nf   5番目
5時半:  halb sechs   6番目
6時半:  halb sieben   7番目
7時半:  halb acht   8番目
8時半:  halb neun   9番目
9時半:  halb zehn   10番目
10時半: halb elf    11番目
11時半: halb zwo"lf   12番目

くどい説明になってしまいました。
ところで、ドイツ語の時間表現とは直接関係はありませんが、皆さんは、午前12時に外が明るいか暗いかわかりますか。この質問の意味がわからなければ、午前12時30分はお昼休みですか、と質問を変えてもいいです。

今回はもう頭が疲れたと思うので、「何時半」以外の表現は、また回を改めて。

Bis bald !





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