今日、大学の実験で廃液処理を行いました。

酸性の液体だったので、アルカリ性の炭酸カルシウムを入れて中和させて捨てるのですが…







人生ってそんなにうまくは行かないもので…orz








まず廃液は酸性でした。


ニオイはプールのニオイ(塩素のニオイ)を10倍ぐらい強くした感じです。

体に良いわけありません。








なのでまず炭酸カルシウムをドバーーーッと入れました。


大体バケツ半分ぐらい。






でもまだ廃液は酸性でした。


しかもちょっと変なニオイがしてきました。






困ったので炭酸カルシウムをもっともっともーーーーっと入れました。

バケツ半分ぐらい。

やはり変なニオイはまだ強いです。







するとどうでしょう。

今まであんなに酸性が強かった廃液が見る見るうちに(見た目じゃわかりませんが…)アルカリ性になるではありませんか。














しかし…

これはこれで困りました…orz








捨てるためには中性でなくてはならないのです。







仕方がないので強い酸をたくさん入れることにしました。


まず最初に古い過酸化水素を入れました。

(ポリビン1杯程度)









まだまだ全然アルカリ性でした…orz


しかも底の方から変な泡が出てきました。

変なにおいもしてきました。

これはヤバイ…

研究室全体にやばいニオイが充満していきます…











この事態を打開するために、もっと酸性の強いリン酸を入れることにしました。

するとどうでしょう。

今度は変な白煙が上がり始めました。

と同時に変なニオイもあがり始めました。

もう限界です…


でもやっぱりまだまだアルカリ性でした…orz









なので今度は劇薬物ゾーンから塩酸を取り出して入れることにしました。


もうここまできたらなりふり構わずです。

中和したいというよりは (これを入れたらどうなるんだろう…) という好奇心が大部分を占めてました。

なのでドバーーッとビン半分ぐらい入れました。

もちろん劇薬です。

白煙と泡とニオイは尋常じゃありません。



それでもまだまだアルカリ性でした…orz








なので使ってはいけない禁断の試薬を使うことにしました。


この薬品は2滴ぐらいで3Lの水を強い酸性に出来る超強力酸性液体です。


その危なさゆえにもう使用が禁止されていました。





そしてその禁を今日、ついに解いてしまいました。

もちろん入れる量は2滴ぐらい。

危険なことこの上ないです。




するとどうでしょう。


見事に中性になりました。


ニオイもだいぶなくなって、白煙も収まりました。








しかし喜んでいるのもつかの間、これを捨てに行かなきゃならないのです。

なので廃液が入っているバケツを持って処分場に行きました。








そして捨てるとき。

バケツは大変なことになっていました。

いろいろな薬品を入れすぎたせいか、非常に熱を持っていたのです。

捨てているとバケツが熱くなって行くのを感じます。

急いで捨てると、底の方から今までに無いぐらいの大量の白煙が出てきました。

これを吸っては人命に関わります(たぶん…)

なので急いで逃げました。

廃液を捨てた周辺に変なニオイは広がっています。

今はそんなの知ったこっちゃありません。





こうして苦闘の廃液処理は終わりました。

処理の末に残ったのは変なニオイの残ったバケツです。

もう掃除する気にもなりません…orz