5/(iv)/2章/『スコ史』 | 藤原の田中のブログ

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 それでも、スコットランドに対する脅威は見かけほどではなかった。歴代のオークニー伯および島嶼王は、いつも必ずしもノルウェー王に忠実というわけではなかった。また、規律の緩い結婚の習慣は、ノルウェー王国においてもオークニー伯領においても、頻繁に権力闘争を生んだ。そして最後に、ノルウェーの力は船に頼っていた。オークニーからの役務は、「船」と「漕ぎ手」で計算された。(訳注1)そして、船は小さかった。船は長期戦のために必要なもの、すなわち、馬と食糧を運べなかった。そして、冬は航海することができなかった。ノルウェー王やオークニー伯にとって、長期的な軍事行動を行うのは困難であった。(訳注2)

(訳注)

1.つまり、「船60隻と漕ぎ手300人をよこせ」などという形で役務の提供が求められたということだろう。

2.だから、スコットランド王にとってそんなに脅威にならなかったということだろう。