今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖



次にくるマンガ大賞が発表されましたね!


コミックス部門1位は『カグラバチ』、Webマンガ部門1位は『ふつうの軽音部』でした。


おめでとうございます👏👏👏



ざっくり試し読みしてみましたが、『カグラバチ』は刀の話で瞬殺シーンが爽快だなと。


『ふつうの軽音部』は絵が子ども向けな印象かな🙄



コミックス部門で他に評判になっていたのは、『鵺の陰陽師』。


これも試し読みしましたが、1位のより好き😳


絵は決してうまくないけど、設定とストーリーがしっかりしてるなと。



Webマンガ部門で他に評判になっていたのは、『ルリドラゴン』。


朝起きたら角が生えてた女子の話とか、設定ぶっ飛んでるな🤣



過去には『僕のヒーローアカデミア』『SPY & FAMILY』『【推しの子】』『怪獣8号』などが1位になった賞。


特に2021年が激戦で、コミックス部門は【推しの子】以外にもウマ娘シンデレラグレイ、葬送のフリーレン、アオのハコなど。


Webマンガ部門は怪獣8号以外にダンダダンがノミネートされていました。



今年も飛躍となるのか、ノミネート作品に注目ですね👀






























それでは本日の1冊目は、小説から。




上田春雨さんのデビュー作、『呪詛を受信しました』です!


去年のこのミス大賞隠し玉で、これが初めて書いた小説なんだとか🤯


とはいえものすごい読書家らしく、新聞記者でもあるので素養はあったんでしょうね。



北海道のある町で暮らす女子高生の湊。


継母と険悪な関係である彼女は、早く自立するためにパパ活をしている。



ある日、湊の友人・飛鳥のスマホに、事故死した中学時代の友人・美保から「死ね」というメッセージが届く。


それからまもなくして飛鳥は非業の死を遂げ。



彼女の死は、死んだ美保の呪いによって引き起こされたのか。


そして、連鎖するように呪いによる死が続いていき、湊も追い詰められ。



チェーンメールやこっくりさんをひきあいにしながら、トークルームという現代的な方法で攻撃してくる展開が見事だと思いました。


実は、死ねばいいのにと呟いたら次々と死んでいく話を昔書いたことがあるのですが、こういう作り込みにすればよかったのかとお手本になりました😳



パパ活相手が警察官とヤクザで情報ガバガバなのはややご都合主義な部分もありましたが、この人間周りの描き方がリアル✨


主人公がダークヒロインに振りきっていて、全然いい人じゃない、むしろ悪人なのもいい(笑)


露悪的な性格だからこそこの話が転がっていくし、警察官はともかくヤクザともうまくやっていけるんですよね🙄



いじめが発端になっていて、主人公が加害者側というのもこのキャラクターだからこそかなと。


だいぶ凄惨で、いじめ経験者としては胸糞ではありましたが😅



誰も反省してないですからね💦


おまけに被害者は引きこもりになってはいますが、加害者たちと今は普通に友達になっていたり。


その中で主人公は、私は謝らないと宣言して家に通っているわけです。



たしかにこれはイヤミスの一種だなと🤔


胸糞ですが、さくさくと読みやすいリーダビリティがあります。


なかなかに中毒性がある作品。



女子高生の会話にもリアリティーがあって、入り込みやすいです。

















続いて2冊目は、小説から。




志駕晃さんの最新作、『令和 人間椅子』です!


江戸川乱歩の作品を令和に置き換えたオマージュ短編集。


全6編の中には、人間椅子の他、屋根裏の散歩者、人でなしの恋、赤い部屋、一人二役、陰獣が収録されています🤗



実は江戸川乱歩読んだことなくて、人間椅子と赤い部屋だけはそれとなく話は知っていたくらいでした😅


そんな江戸川乱歩を知らない人でも楽しめる、スマホを落としただけなのに著者らしさが溢れる作品に、短編苦手な俺でも唸りました🤯



表題作の令和人間椅子は、人気作家の主人公がアイデアに詰まった時、AI機能が搭載されたマッサージチェアで癒されていた話。


大ファンだという人物から送られてきた主人公のマッサージチェアが書いたという体裁の小説には、主人公と担当編集者しか知らない重大な秘密が暴露されていた。




個人的には変態ストーカーを描いた令和屋根裏の散歩者がお気に入り😳


全体的に金持ち主人公が多いのもまた面白いなと✨


あとは犯罪者視点のものも。



令和人でなしの恋では、夫がアニメのキャラクターそっくりのロボット的なものを作ってそれに浮気する話で、するする読めました。


さすがにスマホやパソコンの蘊蓄ネタが濃い。



もとネタの江戸川乱歩とどれくらい違いがあるのか比べてみたくなりましたね🤔


一つ一つの短編が面白いので、読んでみてほしい。


悪い女性の描き方も趣味出てていいなと🤭





















最後に3冊目は、こちら。




家族社会学の入門書です!


「入門・社会学」シリーズとあるうちの1冊のようですね🤔


一応社会学を大学でやったので家族社会学もある程度はわかっていたのですが、最新の情報を体系的に学ぶのには適しているなと感じました✨



現代的な問題をかなり割いて扱っているのがいい🤗


障害児のケア、ひとり親、生殖補助医療、セクシャルマイノリティ、震災、フィリピンや台湾なんかはここ10年くらいで騒がれた問題で、大学生だった頃にはなかったネタでした。



セクシャルマイノリティの話は、大学生の頃はジェンダー論として触れたくらいでしたね🙄


最近はフィクションでも同性愛ものやトランスジェンダーものが多く扱われ、アロマンティック・アセクシャルはこの間君嶋彼方さんの小説読んで身近に感じました。


Xジェンダーというのはこの本で初耳🤯



シングルについても最近取り扱われるようになりましたね。


フィクションでは劣悪環境でヤングケアラーというパターンが手垢つきはじめていますし💦



フィリピンの状況は離婚できないから別の人の子をよそで作る人が多いという話に、ふむふむと😂


台湾の状況は、日本と似ていますね🥺



わりとざっくりとした入門書ですが、大まかに家族問題をさらうにはいいかも?


参考文献がたくさん掲載されているので、深掘りすることも出来ますしね🙆


























今回は、こちらの3冊を取り上げました📚


次回をお楽しみに💙