今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖



体験型ミステリーの著作盗作というのがXのTLに少し前に上がってきたので。


作家の今村昌弘さんが詳しく論じているので、そちらを参考にしていただければと。


『密室は致死量の未来を予言する』という公演のことだそうですね🤔



関係者誰も気づかなかったのが問題だったようです。


盗作した本人が悪いというのは当然として。



ミステリーに限らずですが、創作物って似たような先行作品があるのが前提な部分はありますよね。


これだけ多くの小説なり漫画なり映画なり舞台なりといったフィクションが作られている中で、一部分も前例のないオリジナリティを出すのは不可能のように思います。



たとえ同じ素材やテーマでも、キャラクターなりアプローチなりいくつかを繋ぎあわせるなり工夫して、いかにオリジナリティがあるように見せるかが作家の腕の見せ所になっているわけです😣



ミステリーの場合基本的な類型があるため、より難易度が増すんですよね💦


事件が起こって、推理して、事件が解決するというのはどの推理小説でも同じですから😅


ノックスの十戒というものもありますし。



書く側としては、先行作品のチェックくらいはやろうってことしか予防策はないかもしれません。


ものすごいアイデアを思い付いた自信は、一回疑おう。


似ていても書きようによってはオリジナリティを出せるから、そこに力を入れるべきですね。























それでは本日の1冊目は、小説から。




『君の膵臓をたべたい』『青くて痛くて脆い』で知られる住野よるさんの最新作、『告白撃』です!


大人げない大人たちの青春再始動小説ってワードがいいですね✨


読んでて、すごい住野よる作品っぽいって何度思ったことか。



三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。


彼が想いを引きずらず、前に進めるように。



俺も長い片思いで最後まで言えないまま引きずった経験あるから、共感できました😳


こういう友達に対して、こんな画策されることもあるんだと思うと恥ずかしくなりますね😂



住野よる作品は、とにかくキャラクターの掘り下げがすごくて、ストーリーは平凡でもそれだけで読ませてしまうのがすごいんですよね。


エピソードを作りまくって、それ書くだけで話が展開していく。


キャラクター苦手な俺からすると、羨ましい。



会話劇も見事で、心理描写も丁寧。


大人になりきれてない大人を描くのに長けています🙆



後半の話にはグッと来る部分もあり😭


久しぶりにがっつり青春小説を読んだ気がしました。


まあ、失恋が確定してる恋愛小説とも言えますが(笑)



ちゃんと告白されて振ってやりたいだけで、ここまで面白くなるかという作品。


こういう友情関係って憧れるという感情も抱きますよ!

















続いて2冊目は、小説から。




『君の顔では泣けない』でデビューした君嶋彼方さんの最新作、「一番の恋人」です!


3作全部読んでいますが、今回も面白い😳



何事にも一番になれるようにと名付けられた道沢一番は、父の男としての幸せに応えるように生きてきた。


恋人の千凪にプロポーズしたとき、「好きだけど、愛したことは一度もない」との返事にショックを受ける。


千凪は恋愛感情も性的欲求も抱かないアロマンティック・アセクシャルで、ずっと普通になろうともがいてきたのだった。



思いを断ち切れない一番と普通になりたい千凪は、そのまま偽装結婚を選ぼうとするのだが。



かなりセンシティブで話題性のあるテーマをぶちこんできていて、考えさせられるし、読まされました。


アロマンティック・アセクシャルだけでなく、男らしさや女らしさ、家族のありかた、多様性と普通の幸せといった問題に踏み込んできていて、誰もがわかるという部分があると思うんですよね🙄



恋愛して、結婚して、子供を作って人間でいられるとか。


父親が頭硬い前時代的な存在として描かれていますが、多様性を綺麗事と思う部分も間違いと本当に言えるのか。


父親の切って捨てる物言いにも真実はちゃんとあって、生きづらさを表現している。



個人的には、兄にめちゃくちゃ共感しましたね✨


誰とも付き合ったことがなくて、就職も小さな会社で、運動神経悪くて、寡黙で。


自分のことかと(笑)



同僚の華金って言葉だけ、死語なきがしましたね💦


今の若い人、華金なんて言うかな?


定時で帰れない会社も多いので。



すごく生々しくて、これも愛だなと思える作品。


本屋大賞にノミネートされてもおかしくないくらいの力作です!


ひりひりしたし、ドキドキしたし、普通に違和感を持つすべての人にお勧めしたい1冊。

















最後に3冊目は、こちら。




DEENの30周年記念で刊行された本です!


公式ガイドブックとありますが、中身のメインは全楽曲のライナーノーツですね✨



他のアーティストでも曲解説があることはたまに見ますが、全曲解説はなかなかないかも?


全332曲をメンバー二人が裏話を交えながら話してるのが圧巻🤯


25年くらいファンやってる俺も知らない秘話がたくさんあって、読みごたえありました😳



これ、曲聴きながら改めて読み返したいなと🙄


対談やインタビュー、関係者からの祝辞に、最新写真と、ファン必読の内容となっています🎵



何を書いてもネタバレになってしまうので、DEENファンはもちろん昔聴いたことあったり興味を持ったりした人にもお勧め👌


個人的には、初期曲のエピソードに面白い話が多くて興味をそそられました。






















今回は、こちらの3冊を取り上げました📚



それでは、次回をお楽しみに💙