今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖



ちょっと前に話題になった、作家のペンネームについて。


発端は、江戸川乱歩賞の選評で真面目につけたとは思えないペンネームを減点対象と書かれたことだそうです🤯


小説家志望から言わせると、新人賞の講評でたびたびこの手の意見は書かれているんですよね💦


ただ、個人的には中身以外の部分はそこまで影響を与えないと考えています。



ペンネームに限らず、年齢や容姿、職業などもよく言われることですよね😅


ペンネームに関して言えば、デビューするときに変えられるので投稿時に気にしすぎることはないはずです。


実際に、応募時と刊行時にタイトルとペンネームは変わってることがありますからね。



プロの作家の意見をまとめると、検索しやすい、読める漢字、公序良俗に反しない、同じ名前が使われていない、他人に言える、読みやすくて印象に残るペンネームを付けるのがいいようです。


本名の人もいますが、俺はペンネーム使っていますね。


それも、初期と最近では一回変えたので2つペンネーム使用しました😂



石田衣良さんなんかは、本名の名字をばらして漢字を当てはめたわけですし、辻堂ゆめさんは出身地ですから。


東野圭吾さんや村上春樹さんは本名らしいですね🎵



具体的には書きませんが、なんじゃそりゃなペンネームはプロアマ問わず見かけますよね💦


個人的にはありそうな漢字のペンネームが好きです。



















それでは本日の1冊目は、小説から。




今年の日本ミステリー文学大賞受賞作、『燃える氷華』です!


ゴリゴリの警察小説。



大宮署の刑事・蝶野未希は17年前に息子を亡くした。


雪の日に、廃工場の冷蔵庫に閉じ込められて死んだのだ。


犯人は捕まっていない。



ある日、駅前で発生した車の爆破事件に遭遇。


被害者は、息子の葬儀を執り行った葬儀社の社員だった。


数日後、その男の同僚だった男も刺殺される。



過去の事件と繋がる展開は目新しいものではありませんが、展開の速さで鷲掴みされる力がある新人だと感じました。


情景描写も非常にうまい👏


グッと来る人間ドラマも、読んでて楽しかったです。



冷蔵庫のドライアイスで連続殺人が起こるというのも、面白いなと😳


これでもかと畳み掛ける解決がすっきりします。



オーソドックスな警察小説ですが、キャラクターも個性的で読みごたえもありますね🤗


ラストへの繋げ方も、書き手目線で参考になりました。
















続いて2冊目は、小説から。




浅倉秋成さんの『家族解散まで千キロメートル』です!


『六人の嘘つきな大学生』の著者ですね✨


久しぶりに読みましたが、まあ全部を伏線にして回収していく作り方がうまい👏



古い実家を取り壊して、家族ばらばらに転居することになった主人公。


引っ越し直前、いつも家にいない父を除く家族総出で片付けをしていると、倉庫で不審な木箱が見つかる。


中には宮司が盗まれたとテレビで話題となっているご神体にそっくりのものが。



いつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!



父の不倫と盗みの前科により、父の犯行を確認する一同。


返却し許しを請うため、ご神体と共に青森へ向かう主人公は、道中いくつかの違和感に気づく。


南京錠の暗証番号を知らない父は犯人になりえないという事実を。



まず、この事件の設定が面白い🤭


それを囲むディテールもしっかりしています。


とりわけ、父の作り込みがこの作品の肝ですね。



ご神体を返しにいく事件は導入に過ぎません。


そこから伏線回収しながら、本当のテーマ、家族とはの問題に否が応でも向き合わされます。


現代社会の多様性を織り込んではいますが、そのアプローチが新しい😳



観念的で理屈っぽい部分はありますが、これはすごいなと。


テーマをここまで追及してくるのに驚きの連続でした。























最後に3冊目は、こちら。




毎度お馴染みの、本屋大賞を特集した雑誌です!


SNSやホームページではベスト10までしか出ていませんが、これは1票作品まで掲載されていて、書店員の感想が読書ガイドにもなっているんですよね🤗


翻訳部門や発掘本部門も必見です。



最初に大賞受賞者の言葉が掲載されているのですが、成瀬で天下を取った著者がほとんど競馬の話しかしてないのが好き🤭


俺がプロになったら対談してみたいレベル🤣


1巻しか読んでないけど、続編も読みたくなったじゃないか😜


積ん読たまってて余裕ないですけど😅



去年刊行された小説で俺が読んで票が入ったのは、24冊だったかな🙄


去年読んだ4割くらい。


実際は今年読んで今のところ1位の『一億円の犬』が1票入ってたのが嬉しかった(刊行時期もう少し早ければランク上がったかも?)



あとは、発掘本ですよ✨


以前も入ってた『希望が死んだ夜に』は、推されてるなあ。


十角館の殺人やジャッジメントあたりが今改めて推されてるのもいい。



小説以外も発掘されていて、以前小説の資料として読んだ佐世保事件のノンフィクションのコメントが熱かった😳


掲載されているコメント、むちゃくちゃ短いのもあれば、長いのもあるのが面白いね😁



今年はいつもなら圏外の文庫がいくつかランクインしてたのが印象的だった。


話題の透き通ったやつ以外もね😜



来年の本屋大賞も楽しみですね✨


去年よりは読書ペースいいので、1冊でも多くベスト10入るといいな。













今回は、こちらの3冊を取り上げました📚


自分の小説は初稿を書き終わり、推敲の真っ只中。


締め切りまで僅かなので、頑張ります。



それでは次回をお楽しみに💙