今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖



だいぶ時間が経ってしまいましたが、今年のマンガ大賞について軽く触れておきます。


今年大賞に選ばれたのは、泥ノ田犬彦さんの『君と宇宙を歩くために』でした!


おめでとうございます🎉✨😆✨🎊



ヤンキーとクラスの変わり者が出会い、普通のことが苦手な二人が、悩みながらも奮闘する友情物語だそうで✨


まだ連載中で去年6月から始まったとのことなので、こんなに早く取れるとは思ってなかったでしょうね。


次くるマンガ大賞なら合いそうですが🤔



マンガ大賞は8巻以下の作品が対象なので、新しい作品にスポットがあたる意味では励みになるのかもしれませんね。


巻数制限なしだと、長期連載の人気漫画が取り続けそうですし😂



ドラマや映画化も多いマンガ大賞なので、これからどう化けてくるのか楽しみです。













それでは本日の1冊目は、小説から。




今年のこのミス大賞文庫グランプリを受賞した、『推しの殺人』です!


応募時タイトルが『溺れる星くず』で、選考中からあらすじ読んで一番推してた作品ですね🤗


アイドルやバンドが出てくるとつい読んでしまうので素材としては見慣れていますが、これがめちゃめちゃ面白い🤯



大阪で活動する三人組女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」は、関係の悪化などもあって危機的な状況にあった。


事務所の社長は経営難をなんとかしようとアイドルメンバーにVIPの接待を強要させ、前センターのテルマは新しく入ったイズミがいきなりセンターになったことに嫉妬して辛く当たり、イズミは恋人から暴力を受けている。


主人公のルイは知人からの薦めで受かってしまったから続けているだけで、アイドルとしての覚悟はない。



そのような状況の中で、ベビスタは大きな問題に見舞われる。


イズミが恋人で事務所の社長である男を殺してしまったのだ。


彼女の罪を隠蔽するため、三人は死体を山中に埋めることを決意して。



すべては、アイドルを続けるために隠し通す覚悟を決める。



解説には桐野夏生『OUT』の地下アイドル版とありますが、読んでいない俺からすると少し前にドラマが放送されていた『彼女たちの犯罪』を想起しました😳


仲が悪かったメンバーが共犯関係で結ばれ、急速に仲良くなっていく過程が、犯罪者視点なのにグッと引き締められる思いがあって読みごたえがあります。



登場人物を絞ることによって、キャラクターの個性がすごく出ているようにも思うんですよね✨


遺体の運搬、防犯カメラの問題、大雨で掘り返されるかもしれない不安。


想像しうる細かい展開も、はらはらドキドキの連続で楽しませてくれます🎵



バックボーン、特に主人公のルイの描き方もいい。


冷静と一言書くよりも、性格形成が伝わってきます。



ラストの伏線も鮮やか。


完璧に決まってるなと🙄


応募時のタイトル『溺れる星くず』はテーマにぴったりで、たしかにアイドルものを思わせるには今の方がとは思いますが、そのままでもよかったかも?



社長が殺されるべくして殺された人物によく描けているんですよね😂


ラストも。


地下アイドルの苦悩も丁寧で、激推しの作品です!
















続いて2冊目は、小説から。




織守きょうやさんの『キスに煙』です!


以前読んで面白かった『花束は毒』と似たテイストなのかなと思って、読んでみました🤗


ミステリーではなく、どんでん返しもないんですけどね💦



フィギュアスケートの世界で競った二人の男。


二人ともに屈託を抱いていたコーチの転落死から、互いの想いに悪い噂と猜疑心が立ち込め始める。



これ、ドライなBLものなんですよね🙄


塩澤はバイセクシャルで志藤のことを好きだけど言えずにいる。


志藤はスケートを辞めてデザイナーに転身したライバルの塩澤にスケートの世界に戻ってきてほしいと思ってる。



この二人の思いが交互に視点を切り替えて展開されていきます🎵


やがて、ある証拠から彼が殺したのか?俺のためにという考えに取りつかれ行動に移していく。



男性同士の恋ではありますが、その思いの強さがすごく伝わってきます😁


スケートの世界の描写も丁寧で、さくっと読めちゃう1冊。




















最後に3冊目は、小説から。




今年のこのミス大賞隠し玉『科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』です!


警察の科学捜査を扱ったミステリーですね🤗


なんでも著者が元科捜研物理係の研究員だったそうで、体験が活かされた作品となっています。



海老名市の養護施設が煙草の不始末によりほぼ全焼する事件が起きる。


その煙草を始末したのは行方不明となっていた少年であり、彼が書いた遺書も見つかった。


科捜研物理係と特殊捜査班の刑事がコンビを組み、少年はまだどこかで生きていると踏み、捜査を続行する。



さすがというか、科学捜査の描写がリアルで知らないことをこれでもかと読ませる魅力があります。


数学の蘊蓄はちんぷんかんぷんでしたけどね😅



視点人物が多すぎて混乱するのはややマイナスかな🙄


それでもきちんと掻き分けられているので、ついてはいけますが。


いなかったなと思う視点者がいたのも事実💦



個人的には主人公である刑事が引きこもりの妹によって奮い立たされ、背水の陣で事件に挑もうとするシーンがぐっと来ました😭


人間ドラマな部分はたくさんありますが、あそこが一番の山場だと思いました😳



シリーズ化できそうな素材とキャラクターですし、今後に期待ですね✨


















今回は、こちらの3冊を取り上げました📚


まだまだ執筆期間中ですが、合間に読む読書に救われますね。


これらに勝てるのかとは思いますが😅




では、次回をお楽しみに💙