今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖



ここに来て本のニュースがたくさん流れてきてどれを扱おうかと迷いましたが、今回は相次ぐ書店の閉店についてです!


前から言っていますが、時代の流れとかネットで買えるからいらないとか今は電子書籍あるからいらないとか、そういう問題じゃないんですよね🤔


新しい本との出会いがなくなることが深刻なわけです。



ネットはピンポイントに買いたい本を検索して買うので、新人や有名じゃない本はスルーされます💦


電子書籍は漫画や実用書はともかく小説は向かないとされ、オーディオブックの登場で少しマシにはなっていますが、売り上げは芳しくないです。


プロモーションがなくなるので、余計に無名な本が売れないですしね。



すでに売れてる人だけが生き残り、それ以外が淘汰されていく。


やがて書き手がいなくなり、文化が衰退していくんですね😇


そうならないためにも、本屋が必要というわけです。



誰かにとっては本がなくなっても困らなくても、誰かにとっては生きるための糧になる。


できるだけリアル新刊書店で本を買いたい理由はそこですね。


小説家志望者にとっても、売ってくれる本屋や出版社がなくなれば職業として消滅してしまうわけですから😭



これ、出版業界だけでなくて音楽業界やテレビ業界なんかも同じ不安を抱えていますね。


サブスクや電子書籍などで便利になった反面、大切な娯楽が壊されていく現状を危惧しています。



















それでは本日の1冊目は、小説から。




本屋大賞ノミネート作品から、津村記久子さんの『水車小屋のネネ』です!

今年は珍しく人間ドラマのノミネート作品が少ないので、例年ならどんぴしゃのジャンルではあるんですよね🤔

昭和時代から今を描いた大河小説で、ネネというヨウム(鳥)にまつわる温かい物語。


母親が短大の入学金を男のために使い込み、独立を決意した姉。

男に虐待されていた妹を連れて、二人暮らしを開始する。


仕事先は、蕎麦屋の接客と同時に鳥の世話を任された。

妹を育てたい気持ちで、貧乏ながらも懸命に働く姉。


時代は流れ、多くの出会いと別れを経験する。


緩く平和な話なので、平坦な話を好きかどうかで分かれそうな気がします😂


漢字の開きが多いのは、若い世代にも読んでもらいたい思いからでしょうか。

挿し絵も多いので、分量のわりには読みやすいです🥺


国語の教科書に載りそうな物語といったらわかりやすいかな🙄

雰囲気で読ませるタイプの作品です。


洋画や洋楽などが結構出てきますが、門外漢なのでわかりませんでした😂

わかる人はより楽しめるかも?

人の優しさに触れたい人にお勧め😳















続いて2冊目は、小説から。



本屋大賞ノミネート作品から、宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』です!

これ前評判がめちゃくちゃよくて、大賞予想の一番人気なんですよね🙄


大きな夢を語って実行に移していく女子・成瀬を描いた連作短編。

成瀬の変人ぶりを伝えたいんだろうなというのがすごくわかって、ページ数少ないのもあってすらすら読めました🙆

青春小説の醍醐味が味わえます。


成瀬のキャラクターを作れたことで勝ちなんですけど、『めだかボックス』のめだかに似てるなと感じたかな?

破天荒ぶりが面白い🤭


地元の西武百貨店が潰れるからと、毎日中継するテレビに映り込もうとしたり。

毎日中継するテレビ局もすごいですけど🤣


M-1に漫才コンビ組んで出場したり。

周囲の人から見た成瀬像も、いかに変人かが出ていていい。

変人と書くのは簡単でも、どこが変なのかを書くのは難しいですからね🥺


あとは本屋大賞にカラーが合うかどうか🤔

キャラクター小説でラノベっぽい感じは、今までなかったですからね💦















最後に3冊目は、小説から。



本屋大賞ノミネート作品から、塩田武士さんの『存在のすべてを』です!

『罪の声』で有名な著者ですね🤗

こてこての警察小説ですし本屋大賞でこの手のジャンルは不利ですが、俺はめちゃくちゃ好きです😳


30年前に起こった神奈川県二児同時誘拐事件。

誘拐された被害児童は無事に帰ってきたが、空白の三年間に何があったのか。

犯人逮捕に至らないまま時効を迎えた事件の真相に迫る。


まず、同時に別の二つの誘拐事件が起きて同一犯の犯行だという設定がわくわくしますね✨

単なる誘拐ものではないなと。


犯人サイドの人情物語もぐっときて、胸をつかまされました😭

真相が泣ける😢


視点がころころ入り乱れてわかりづらいのは難点かな🙄

恋愛パートはいらなかったかも?


わりとちょいちょいある画家ものを素材に使っていますが、美術に疎くてもついていけるくらいには丁寧に描かれています🎵

むしろ音楽ネタがわからなかったかも。

昭和の少し古いアニメやガンダムも、世代じゃないとわからないですね😅


全国を転々とする話だけに、それぞれの地理を描くのが大変だっただろうなと。

悪者の描きかたもうまい。


これで本屋大賞ノミネート作品は8作目ですが、俺は今のところこれ推したいな👏

予想は別として、好みならね😁















今回は、こちらの3冊を取り上げました📚

思いの外読みやすいノミネート作品が多くて、ページ数多くてもすらすら読めちゃいますね✨



次回をお楽しみに❤️