入居から25年目…販売会社3社が施工不良を認め謝罪

5月2日、テレビ西日本で放送した福岡市の傾いたマンション。
その後、事態が大きく動いた。

【画像】マンション傾きは10cm以上!住民はこうして追求した

テレビ西日本 仲村健太郎記者:
今、販売会社3社の幹部が姿を見せました。ついに住民との距離が縮まることになるのでしょうか

5月8日、住民との協議に臨んだのは、いわく付きのマンションを販売した3社。若築建設、福岡商事、それにJR九州の幹部。

入居から25年目にして、ようやく…

JR九州・澤亀愼司執行役員:
施工の不良に関しておわびをさせていただいた。
(杭が届いていないと?)
はい、そこを認めて謝罪させていただいた

相次ぐヒビ割れ…不安な生活強いられる住民

2020年1月、テレビ西日本が報じた福岡市の傾斜マンション「ベルヴィ香椎六番館」。

転がしたボールが…

テレビ西日本 仲村健太郎記者:
止ま、止まらないでこっち戻ってきますね

特別理事・佐々木太さん:
(築)1~2年で、(不具合が)もうすでに出てきた。クラック(ヒビ割れ)は今に始まったことじゃなくて

入居後まもなくヒビ割れが相次いだ。

当時、販売会社側はその箇所を補修したうえで回答した。

販売会社側:
主要構造部分への影響はないことを確約します

しかし、それ以降も異変は生じ続けた。

別の住民の部屋では、天井と壁に「隙間」が現れた。夜、明かりを消すと光が漏れる。

駅から徒歩3分の好立地。販売会社の1つ、JR九州のブランドイメージも相まって、25年前の入居倍率は30倍にのぼった。

抽選に当たった住民は喜んで入居したが、皮肉なことに長年 不安な生活を強いられることになった。

「同じ階で104mmの高低差」が判明

たまらず住民らは2017年、約200万円をかけて専門業者によるボーリング調査を独自に実施した。

すると…

特別理事・佐々木太さん:
これぐらい支持層の上で止まってた。杭が届いてない

本来、マンションは地震などが起きても傾かないよう、「支持層」と呼ばれる固い地盤に杭を打ち込む必要がある。
ところがこのマンションでは、杭が支持層に届いていないとの調査結果が出たという。

この結果に慌てた販売会社側も調査を行ったのだが…。

販売会社側:
杭は、支持層以下まで到達していると考えられる

さらに思わぬ事実も明らかなった。

「同じ階で104mmの高低差」

販売会社側の調査で、マンションの傾きは100mm、10cm以上だったことが判明した。
にもかかわらず…

販売会社側:
地震などの外的要因が影響を及ぼした可能性は否定できない。傾斜の原因について、今後、追及調査は行わない

ただ、不具合が起きているのは、7棟あるマンションのうち男性が住む1棟だけ。
納得できない住民は、数々の欠陥住宅を診てきた民間の検査会社を頼った。
住民は、さらに500万円をかけ、前回とは別の杭2本などを新たに調査。
すると新事実が判明した。

1級建築士・岩山健一さん:
こちらで今、レベルを測定してます

特別理事・佐々木太さん:
ここで約4m、杭が私の身長の倍以上足りてない。向こう側は約7m。
もう、とんでもない話ですよ。やっぱりそうだったと。
でも、数字があまりにも大きすぎますわね

 

販売会社社長を直撃「ご迷惑をおかけしました」

そして5月8日、ついに…

テレビ西日本 仲村健太郎記者:
販売会社の代表である若築建設の社長らが、現場で起きた不具合について説明を受けています

現場を視察したあと、若築建設の五百蔵(いおろい)良平社長は…
販売会社3社のトップとして、杭の施工不良を認め謝罪。およそ10秒間、頭を下げた。

終了後、社長に直撃した。

若築建設・五百蔵良平社長:
まずは本日は、とにかく伺って、ご迷惑をおかけしましたという謝りと、そして今後ぜひとも調査をさせていただいて進めさせていただきたいということをお願いをしにきた次第です

--調査とは具体的に?

若築建設・五百蔵良平社長:
全杭をさせていただきたいと思っております

--何本ある?

若築建設・五百蔵良平社長:
27本

問題のマンションについて、残りの杭も速やかに調査する方針を明らかにした。

--なぜ杭の施工不良が起きた?

若築建設・五百蔵良平社長:
それを今調査している。現場の実際の施工は、下請けさんがやったりするが、そこのやりとりとか、そういうものに何らかの齟齬(そご)が生じたんではないだろうかなというふうには思います。決してわざとではありません

初めて不具合が確認されて20年以上。施工の不良を認めるのに、なぜここまで時間がかかったのか。

若築建設・五百蔵良平社長:
これは、われわれの言い訳になってしまうかもしれないが、その間 福岡県西方沖地震や熊本地震があったりとか、さまざまなものがある中で、見解が(住民と)若干違うというようなところで時間が経ってしまったと思います

--今後、謝罪の気持ちをどういうふうに進めていく?

若築建設・五百蔵良平社長:
それは、全てこれからの調査次第ですけれども、安心できるだけのものをご提示させていただくということは間違いありません。どういうものになるかはこれからです

若築建設・五百蔵良平社長:
申し訳ありません

住民の怒りと執念が、事態を突き動かした。

2020年1月に報じた、傾いたマンションの続報です。

相次ぐ不具合に悩まされ20年以上。

住民の執念が、ついに事態を大きく動かしました。

【記者】
「今、販売会社3社の幹部が姿を見せました。ついに住民との距離が縮まることになるのでしょうか」

5月8日住民との協議に臨んだのは、いわく付きのマンションを販売した3社、若築建設福岡商事それに、JR九州の幹部です。

入居から25年目にしてようやく迎えた転換点となりました。

【JR九州 澤亀愼司執行役員】
「施工の不良に関してお詫びをさせて頂いた。(杭が届いていないと?)はい、そこを認めて謝罪させて頂いた」

転がしたボールが…

【記者】
「止ま…止まらないでこっち戻ってきますね」

2020年1月、TNCが報じた福岡市の傾斜マンションベルヴィ香椎六番館』。

【特別理事 佐々木太さん】
「(築)1、2年ではもうすでに出てきた。クラック(ヒビ割れ)は今に始まったことじゃなくて」

入居後まもなくヒビ割れが相次ぎました。

販売会社側はその箇所を補修した上で…

【販売会社】
「主要構造部分への影響はないことを確約します」

しかし、それ以降も異変は生じ続けました。
「こうやって…これが一番楽です」

別の住民の部屋では天井と壁に『隙間』が…夜、明かりを消すと光が漏れてきます。

駅から徒歩3分の好立地。

販売会社の一つJR九州のブランドイメージも相まって、25年前の入居倍率は30倍に上りました。

抽選に当たった住民は喜んで入居しましたが、皮肉なことに長年不安な生活を強いられることになったのです。

住民らは3年前の2017年、およそ200万円かけ、専門の業者によるボーリング調査を独自に実施しました。

すると…

【特別理事 佐々木太さん】
「これぐらい支持層の上で止まってたと、杭が。届いてない」

本来、マンションは地震などが起きても傾かないよう『支持層』と呼ばれる固い地盤に杭を打ち込む必要があります。

ところがこのマンションでは、杭が支持層に届いていないとの調査結果が出たといいます。

この結果に慌てた販売会社側も調査を行ったのですが…

【販売会社】
「杭は支持層以下まで到達していると考えられる」

さらに思わぬ事実も明らかに…

同じ階で104ミリの高低差ー

販売会社側の調査で、マンションの傾きは100ミリ10センチ以上だったことが判明したのです。

にもかかわらず…

【販売会社】
「地震などの外的要因が影響を及ぼした可能性は否定できない」

「傾斜の原因について今後、追及調査は行わない」

ただ、不具合が起きているのは7棟あるマンションのうち男性が住む1棟だけなのです。

【1級建築士 岩山健一さん】
「こちらで今レベルを測定してます」

納得できない住民は、数々の欠陥住宅を診てきた民間の検査会社を頼りました。

前回とは別の杭2本を新たに調査したところ…

【特別理事 佐々木太さん】
「ここで約4メートル、私の倍以上。足りてない、杭が。向こう側は約7メートル。もうとんでもない話ですよ。やっぱりそうだったと。でも数字があまりにも大きすぎますわね…」

そして9日、ついに…

【記者】
「現在、販売会社の代表である若築建設の社長らが、現場で起きた不具合について説明を受けています」

現場を視察した後若築建設の五百蔵社長は…

販売会社3社のトップとして、杭の施工不良を認め謝罪。

およそ10秒間頭を下げました。

終了後社長に直撃すると…

【若築建設 五百蔵良平社長】
「まずは本日は、とにかく伺ってご迷惑をおかけしましたという謝りと、そして今後ぜひとも調査をさせて頂いて、進めさせて頂きたいということをお願いをしにきた次第です。(調査とは具体的に?)全杭をさせて頂きたいと思っております。(何本ある?)27本」

問題のマンションについて、残りの杭も速やかに調査する方針を明らかにしました。

【若築建設 五百蔵良平社長】
「(なぜ杭の施工不良が起きた?)それを今調査している。現場の実際の施工は下請けさんがやったりするが、そこのやりとりとかそういうものに何らかの齟齬が生じたんではないだろうかなという風には思います。決してわざとではありません」

初めて不具合が確認されて20年以上。

施工の不良を認めるのになぜここまで、時間がかかったのでしょうか…

【若築建設 五百蔵良平社長】
「これは我々の言い訳になってしまうかもしれないがその間、西方沖地震や熊本地震があったりとか様々なものがある中で」

「見解が(住民と)若干違うというような所で時間がたってしまったと思います」

(今後謝罪の気持ちをどういう風に進めていく?)

「それは全てこれからの調査次第ですけれども、安心できるだけのものをご提示させて頂くということは間違いありません。どういうものになるかはこれからです」

「申し訳ありません…」