自己紹介2 | 企業機密ギリギリのラインでNTTへの愚痴を漏らします

自己紹介2




 それから数年間が経ち、ケータイ屋生活に飽きた(というか市場が飽和した

ので面白みが薄れてきた)のもあって、僕はまたしても転職をしました。少々

関係の無い仕事を、派遣とかアルバイトとかで繰り返して、そこで知り合った

方のツテで、とある商社勤めを始めることになりました。

 僕はどんな仕事でもやるつもり、というか、それまでと違う仕事をさせてもら

うつもりで入ったこの会社なのですが、配属された先はNTT東日本の商材を

扱う事業部でした。

 「また通信か」と思う気持ちもあったし、「またNTTか」と残念に思う部分もあ

ったのですが、僕のような経歴も能力も無い人間をわざわざ招いて下さった

のだし、転職組として求められる即応性という事においては、まぁやはり通信

系が無難だったというのもあったので、ここでしばらくお世話になる決意をしま

した。


 入って最初にした仕事は、マンションなどの集合住宅にNTT東日本の光を

引き込む許可を建物所有者(俗に言う大家さん)から貰う、というものです。

 とはいっても、僕は営業に出る訳では無くて、自社の営業部や傘下の二次

代理店が活用する為の営業手法を考えたり、お金のやり繰りをしたり、NTT

東日本の各子会社と色んな折衝事をしたりなど、後方支援的な仕事を主に

担当しました。


 ケータイと固定の世界は、フツーの物販とはだいぶ趣が異なるもので、その

特異性にどっぷり漬かっていたのだから慣れっ子ではあるのだけど、固定は

固定で、それとはまた少し違う景色がそこにありました。

 ケータイの世界は、旧Jフォン(現ボーダフォン)やauがドコモをそれなりに脅

かしていたからまだそれなりに客商売の体裁を保っていたのだけど、固定の世

界はNTTグループ一本被りの状態がいまだに続いていて、そのせいでNTT東

日本の殿様商売っぷりには酷いものがあります。

 

 電話を通すのに何年も何ヶ月も待たせるのが当たり前だった人たちが未だに

NTTの主要部分に多く残っているせいで、「お客さんがどう思うか」とか「お客さ

んに迷惑をかけてはいけない」とかの客商売には必須のロジックがきっと備わ

っていないんですね。彼らには。

 具体的にどういう部分がおかしいとか、そういう詳細についてはおいおい書くと

して、ただ、ここで日々起きている事が僕のNTT嫌いを決定的なものにしてくれ

ました。


 こんな仕事をしていれば、それは誰だってNTTが嫌いになりますよ。