12月7日(金)
つい先日まで暑い暑いと騒いでいたような気がするのですが、気づけばコートの襟を立てて歩く帰り道、寒くなりましたねぇ。
それでも暖冬、昔のような鼻が痛くなるような寒さはないのですが、つい、温かいものがほしくなります。
ということで、冬場の酒場はやはり鍋ですね。 鍋と言ったら、まずは四ツ木のゑびす。四ツ木マイロード商店街の真ん中付近、セブンイレブン前の三角地に、飲み助達が毎日肩を寄せ合うオアシス、それが四ツ木ゑびすです。
白い電飾看板に、紺地に大きく「大」「衆」「割」「烹」の四字が染め抜かれた暖簾、まさに文字通り「ザ・大衆酒場」と言った風情が目に留まります。あまり目立つもののない四ツ木のランドマーク的存在と言っても過言ではありますまい。
お店は左手、三角形の底辺方向に横長コの字型カウンター、頂点側に三角形の座敷席という面白い形。カウンターに20名ほど、座敷にも同じくらいでしょうか、地元の町工場の旦那衆や家族連れ、野球帰りのお父さん方など、いつ行っても店内は賑わいに満ち溢れています。
こんばんは~と、顔を出すと、ちょうどカウンターの真ん中付近に二席空きがありますね。ごめんなさいと滑り込みます。店内を飾る白い短冊の数、先日アド街っく天国で紹介されていましたが、その数なんと260種類にも及ぶとのこと。しかも、どれを頼んでも品切れがないってのがすごいなぁ。
これだけあると正直、目移りしてしまいますが、まずはお飲み物のオーダーから。当然、葛飾地域住民としてはボールでしょう。ここの焼酎ハイボールがまた濃いんだ、これが(苦笑)。中グラスにお代わりしてもいいのですが、迫力のダブルで行きましょうか。1ℓサイズの大ジョッキに二杯分のハイボールがなみなみと登場です。氷も結構入ってるんですが、この濃度だとあたしなんかですと、氷が解けてちょうどいいぐらいでございまして。
寒い夜でも喉は渇くものです。では、さっそく一口ぐびり…くはぁ、独特の苦味を感じさせるほどの焼酎のパンチが一発目から喉をすべりおりていきます。美味いな~。
人心地ついたところでおつまみは、まずは当然古漬けですね。メニューには並んでないようなのですが、某炭酸ソムリエ氏に教えていただいたこちら、おそらく大半の方が頼んでらっしゃるゑびすの陰の看板メニューです。それと、隣で食べてる赤魚がえらいデカいなぁ…うーん、青魚しばらく食べてないし、塩サバ行きましょうか。そして当然、主役のあんこう鍋をお願いしますね。
まずは古漬けのご登場。このニンニクの香りと古漬けの酸味が、とにかく後を引くんです。そして、辛目のボールとえらい合うんだよなぁ。
塩サバは、ん~あわのすで食べましょう(笑)。刺身、天ぷらと魚好きのするゑびすですが、ま、こういうこともありまさぁ。
真打登場の前にあまり腹を膨らませてはと、古漬けをちびちびやりながら待つことしばし。使い込まれた土鍋のご登場です。たっぷりの野菜にあんこうの身、このボリュームで1350円ですからね。さっそくガス台に着火です。
ぐつぐつしてくると、身の上にかかった味噌が汁に溶け出して、食欲をそそるいい香りが立ち上ります。そのまま待つことしばし、野菜がしんなりして、ほどよくお肉にスープが染みたところで、いただきましょう!
まずはなんといってもこのスープ。醤油仕立てに味噌の効いたこの味わいが、なんとも冬の贅沢を感じさせてくれますね。はふはふ、うま~、芯から温まる~。ほくほくの身も美味しいし、プルプルの皮の食感も楽しいなぁ。加えて、出汁たっぷりのスープの染みた白菜、ネギが甘くてうまい!あたしが食べるにしては単価の高いおつまみですが、野菜も魚もたっぷり味わえて、これ一品だけで十分なくらいですからね。
そして、とどめというかこのために食べ進めてきたというか、きれいに具をさらいまして、ごはんの投入です!火をしぼって、ふつふつとスープを白米に染み込ませて、満を持して卵の投入、火を止めて…ああ、固まるまでが待ち遠しい。
では、陽一君の方から…、いやーん、デラまいう~~~。このゑびすの雑炊は天下一品ッスよ、本当。出汁が僕好みでございましてね、それを芯まで吸い尽くした米の旨味と相まって、炭水化物の極みと言っても言いすぎではないでしょう。ああ、冬が来てよかった。
ボールの濃さと鍋の温もりで胃の中から温まったところで、ご馳走様でした。
いやあ、満腹満足。うちから歩いて20分、季節を問わず通いたいお店ですが、やはりこの時期、この一品、「冬来たりなば鍋遠からじ」の格言の通りですねぇ…え、違う(笑)?
ゑびす 16:00~23:00 火曜定休