大林酒場を出て、ふらりふらり、時刻は四時過ぎだったでしょうか。
押上の集合は16:50店前だったから、よしゃ天気もいいし歩いてみましょうか。
実際、浅草駅から歩いても二十分前後で到達できますので、押上までだったら僕の
ダラダラペースでも四十分もあれば着いてしまいました。定刻まではまだちょと早い
な。うーんと、まだ暖簾が出てない。仕込み中ですね、ちょいと待ちましょう。
ちなみに今日のお店は押上「まるい」、krさんお勧めのもつ料理(もつ焼きではなく、
もつ料理ってのがポイント)の名店です。みなさんの評判揃ってよろしく、とても嬉しい
予感で一杯でした。
と酩酊感の導くまま店前をふらふらしていると、向こうから手を上げて近づいてくる男
女二人連れ。おお、F先輩とAbさんじゃないですか。実は日中、今日の行動予定を
先輩に投げたら、「今日知り合いとまるいに行く予定です」とのお返事をいただいてい
たのでした。
ご一緒のAbさんは関西弁を巧みに操る酒場好き女性、先輩絡みでもう何回かご一
緒しています。いやー、今日は大林行ってきましたとか、お話をしてるうちにkrさんも
合流。タイミングよく、お店もオープンです。こんにちは。
中は六人がけ位のがっしりした木製カウンターが右手に、左手が八人位は掛けられ
るでしょうか、大判のテーブルが一つと奥に小さなテーブルが一つ。後二階もあるよ
うですね。入り口左手の大判テーブルに腰掛けます。
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さて、ご注文は、ここは両先輩にお任せしましょう。
krさんチョイスでレバ刺しの親仔馬、先輩チョイスはなんこつホイル焼き、あとkrさん
超お勧めとの一品馬肉のステーキ。飲み物はハイボールでお願いします。運ばれて
きたボール四つで乾杯して、ご注文を待ちます。
お、来た来た、まずはレバ刺しの盛り合わせですね。このボリュームはスゴイ。
濃い緋、淡い緋、茶色とコントラストも鮮やかに、なにより鮮度がまた素晴らしい。
レバ刺しで紙が切れるほど…とは言いませんが(^()^)、それほどに見事なエッジの
立ち方。口に含んだ時のえもいわれぬ滋味と言うのでしょうか、甘みがたまりません。
親仔の牛レバの食べ比べも楽しいですが、なかでもお気に入りは馬レバ…このしこ
しこ感…ああ、かつてu先生と出かけた阿蘇山中の事故車ドライブを思い出します、
合掌。先生をここに連れてきたら、さぞや喜んだろうなぁ…ちゅう味わいでした。
そして、二品目ナンコツホイル焼き。巨大なアルミホイルの包みが目の前に登場しま
す。何人前よ…ってくらいのボリューム感。中には細かく刻まれたナンコツとたっぷり
の玉ねぎが塩の味付けで蒸し焼きになっています。
レモンをきゅっと絞っていただきま~す。おう、さっぱりですね、ナンコツのコリコリした
食感に玉ねぎが甘さを添えて、大日本ご飯党としてはやはりこれもご飯があると(笑)
…という味わいでした。似たようなお料理を出す店の話などしながら、「あのお店ももう
少し頑張ってくれたらねぇ」というのは共通認識。名店ひしめく界隈ではありますが、
少しでもいいお店が育ってほしいというのは酒場好き共通の願いではないでしょうか。
さて、そして本日のメイン…ちなみにでっち既に酩酊状態につき、ボール何杯お代わ
りしたか、カウントしていません(笑)。確か三杯目を飲み終えたあとで先輩が、もう一
杯飲んで動こうかということで注文されて四杯だったやに記憶しているのですけどね
…話戻して本日のメインの美味しい香りがやってきます。
レタスの上に鎮座まします、鮮やかな鮮紅色の帯たち、馬肉ステーキ200g様の入場で
す!ほんとに気持ちの中では観客総立ちという位の視覚的美味感、これで200gなの?
という位のボリュームも素晴らしく、味もまた期待を裏切らないフレッシュにしたたる肉
汁の旨さ、旨さ、旨さ。ここは本当にもつどころか肉料理の総本山と言っても過言では
ないなあと思いました。
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お値段は確かに少しばかり張るのは事実ですが、食べてみよというのが僕の言える精
一杯です。迷わず食えよ、食えばわかるさ…どうもありがとう!!と、かの一休禅師も
言ったとか言わないとか。いやぁいいお店ご紹介ありがとうございました。
さて酩酊者たちよ、どこへ行く…?