《何者かの記録》
ペンネームは西蜂にしとこう。にしはち
とりあえず下書きに保存しといて、あとで整理する
会社には却下されちゃったし。
ブログに公開してもいいかなぁ。
といってもアクセス数はほとんどないけど……
取材をがっつりできたらいいけど予算が下りるわけないしなぁ
とりあえずフリー素材で飾っておく
〜今年もお花見にはいけませんでした
〜
〜春の雰囲気だけお楽しみください(絶賛
花粉症にやられている私
)〜
はじまり
始まりは一通の手紙。
会社に届いた。私宛に。
私宛に届いたってことは差出人は私のことを知っているということだけど……当然、心当たりはない。
差出人は不明。
内容は奇妙なものだった。
いたずらも多いから、今回もいたずらかもしれない。
ただ、妙に心惹かれるものだった。
内容は、複数の人物によって書かれたと思われる手記である。
手記というよりは創作……小説と言ってもいいかもしれない。
もしかしたら送り先を間違えたのだろうか?
違う部署では小説コンクールをやっている。
ほら、なんだっけ、江戸川乱歩の人間椅子的な……
脱線。
※注意※
以下、掲載するには検討が必要な描写有。
殺人者の告白
きれいな青年を殺した。
見た瞬間にどうしても、殺したくて殺したくてたまらなくなった。
誓ってわたしは殺人鬼ではない。サイコパスでもない。大きな子供のいる、家庭を持った普通の社会人である。
なぜ彼を殺すに至ったか。
わからない。
そうしなければならないと思ったという他ない。
繰り返すがわたしは善人(ゼんにん)である。これまで、些細な罪も犯してはこなかったと自負している。
すべてはあの青年が悪いのだ。あれは悪魔の化身だ。
彼がわたしの前に現れた時、それは息子の友人として現れた。息子は彼を■■■■(名前が記載されているため伏せる)と紹介した。女のような名前だと思った。
育ちの良い青年だった。
身なりはきちンとしていたし、挨拶もしっかりとしていて、何より気難しい息子が笑顔を見せているのがとても嬉しく、印象的だった。
息子たちは部屋で勉強をすると言って引きこもった。子供ではないのだから、放っておく。わたしは持ち帰っていた仕事を片付けることにした。
夜になり彼が帰ることになった。
わたしが車で送ってやることにした。彼は断ったが、駅まではそれなりに距離があったし、いや、今ならこう思える。わたしは彼を殺したくなっていたのだ。
着いてこようとする息子を適当に追い払い、わたしは彼と二人きりになった。
助手席に乗った彼は世間話をした。息子とどんなつきあいをしているか、大学の話、勉強の話、就職活動の話。
どうでもよかった。
彼が声を発するたびに、殺したい、殺したいと全身の細胞が叫び始めていた。
駅から離れていると気づいた時、彼は困ったような笑顔で「すみません、道の伝え方が悪かったかも」と言った。優しい青年だ。
だからわたしは人気のない場所に車を停め、
※注意※ここから掲載にふさわしくない描写が続くため割愛する。
さっきまで生き生きと輝いていた若い命が、ただの肉の塊になっている。
興奮した。
わたしは彼だったものを手に(※以下、過激な描写が続くため割愛する)
愛している、と、思った。
不思議なことに、証拠など大量に残っているはずなのにわたしはいまだに捕まっていない。
あれから殺人衝動は起こらない。
彼に原因があったとしか思えない。
彼は失踪ということになり、よくある若者の家出ということになった。
あれはなんだったのだろうか。
ただ、目的は果たした、と思った。
やはり彼は悪魔の化身だったのだろう。
平和は守られたのだ。
本当によかったと思う。
ファンレター
Kくん(とある若手芸能人の名前が記載)好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き。
鏡を見ると自分がブっっっっっ!!!さ!!!!い!!!く!!!すぎて凹むけどKくんがかわいいって言ってくれたからそれを信じて生きていくね。
ところでKくんのおともだちの話を聞きたいんだけど、Kくんが仲良くしてるっていう■■■■(名前が記載されているため伏せる)くんのこと聞きたいな。どういう関係?
できたら会いたいんだけど連絡先教えてもらえたりしないかな?一般の子なら問題ないよね?どこに行ったら会えるのかな?もちろんいちばん好きなのはKくんだよ!
なんで会いたいのかっていうと、会わなきゃいけないからなんだ。もうそういうふうに決まってるの。だから仕方がないんだよね。なんとかしなきゃいけないからなんとかお願いできないかな?会いたいな早く会いたいな会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
ウわぁーーーーーー何書いてるんだろうね。
疲れてるのかも。
ごめんね!
とある女性からの手紙
突然のお手紙をお許しください。
私はあなたのことを偶然知った者です。
深く追いかけたり、危害を加えようとしているということは絶対にありませんから、安心してください。
文章におかしなところがあったら申し訳ありません。
単刀直入に申し上げますと、私はどうやらこの世に存在していないようなのです。
おかしなことを書いているという自覚はありますし、このままこの手紙を捨てられても、文句はありません。それほど荒唐無稽な話なのです。
この世に存在していないというのは、そのまま、私の体はこの世にないということになります。
ではどうやってこの手紙を書いているのかと申しますと、人の体を使って書いているのです。
幽霊なのかと聞かれれば、違うと答えます。
この世をAと呼ぶならば、Bの世界では私の体は存在しているのです。
なんと申し上げたら伝わるのでしょうか。
違う世界から、この世界に接続している、そんなふうに表現すれば、伝わるでしょうか。
兎にも角にも、私はこの世には生きていないようなのです。
私の住む本来の世界では私は生きているのにこの世界には私は生きていないのです。
なぜこれを書いているかと言いますと、私にはどうやら大きな目的があるようなのです。大きな目的があり、そのためになら人生を賭けても構わないといったような、それほど大きな目的です。
しかしながら、忘れてしまうのです。
自分で書いていて嫌になってきました。頭のおかしな人間だと思われていることでしょう。
読んでくださることを信じて続けます。
何か、大きな目的のためにこうしてこの世界にやってきているのに、この世界に来た途端、その目的を忘れてしまいます。どうにかこうにか思い出そうとしては叶わず、元の世界に帰ってはなぜ忘れてしまったのだと嘆き、再び挑戦しているのです。
わかったことはいくつかあります。
・この世界に自分は存在していない。
・相性の良いと思われる人物の体を借りることができる。
・借りている間、その人物の人格が支配するような感覚になる。
・ある一定の期間を経ると元の世界に戻る。
今、私はある女性の体を借りてこの手紙を書いています。
そして衝動が突き動かしてきます。これは私の意思なのか、彼女の意思なのか判別がつきません。
愛している人がいるのです。
それが誰かはわかりません。
誰かわからないのに、胸が苦しくてたまりません。会ってその人を抱きしめたい、抱きしめてもらいたいとそんな感情が溢れてしまいます。
これが目的なのでしょうか。
わかりません。
私は、私がわからない。
私はこの世界で何をしようとしているのでしょうか?
どうして私はこの世界には存在していないのでしょうか?
私が愛する人はいったい誰なのでしょうか?
私と同じように苦しんでいる人は、他にもいないのでしょうか?
どうか助けてください。
■■■■(名前が記載されているため伏せる)
うつくしき春の光
言葉にすると、軽くなりそうな気がする。
軽くなって、意味も違ってしまうような。
かといって違う言葉が用意できるかといったらできない。
好きだよ、とか、愛してる、とか。
間違いじゃないけど、適当じゃない気がする。
美しいものを知った時、涙が出るんだなって知った。
なんだろう。
もっと一緒にいたいなと思った時、なぜそれを言葉にできないんだろう。
これは記憶の垂れ流しです。
感情の垂れ流し。
タチが悪いですね。
願いはとても単純なものです。
『大切な人に会いたい』
それだけです。
でもそれが叶わない。
神様は意地悪だなと思います。
春の匂いがして、大切な人を思い出しました。別に春に出会ったわけじゃないのにな。話したこともないのに、きっと春が好きなんだろうなって分かるんです。おかしいでしょう?
何も知らない頃の方が幸せだったかもしれない。
今どこで何をしているんだろう。元気でいてくれてるんだろうか。
存在してくれているのなら、もうそれでもいい。
もしも願いが叶うなら、もう一度会いたい。
会って話をしたい。
傷つけ合うことなく、ただ笑って一緒に過ごしたい。
今日も天気がいいよ。
美しい春の光。
見ているんだろうか。
どうか幸せになってください。
最後は、ソ(※文章はここで終わっている)
終わりに
まったく意味のわからない文章の数々である。
これらが意味するものはなんなのだろうか?
そもそも意味はあるのだろうか?
大きな謎を出題された気分である。
筆者はこの謎について引き続き調査をしていくつもりである。
うーんちょっとかたいかなー、もうちょっとラフな方がいいかなー
読み返してみるとやっぱり創作な気もする。うーん、直接連絡をとってきてくれたらいいんだけどなぁ
兎にも角にも、新年度もがんばろうっ!