時間の話 vol.4 | 心の音の読みもの

心の音の読みもの

音・色・光について知っていることか、心とか、言葉とか、

達が使う暦(こよみ)は、古代ローマの人たちの生活の基準である、太陽と月の動きに由来します。

しかし月の満ち欠けの周期(=約30日)と太陽の周期(=1太陽年=約365日)は、ぴったり合わないので端数をどのように調節するかということは、数千年も前から人々の課題でもありました。

当時、主に農耕の為に使われていた暦は現在の3月から始まる10ヶ月間、つまり12月で終っていました。農作業のない冬に暦は無く、そこに1月と2月を足した「ユリウス暦」を制定したのがユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)という人物でした。

365日に月の周期を当てはめると12に分けられ、あとの残り分をその12に分けた月に振り分けます。しかし均等には分けられないのでユリウス・カエサルは奇数月を31日、偶数月を30日としました。

しかし、これでは1年が366日になってしまいます。

そこで最後に足した2月を29日までとし、1太陽年をさらに正確に約365.25日とした時に、4年に一度生じる誤差、0.25日×4=1日を補正する為の「閏(うるう)年」の2月だけを30日としました。


それでもまだ現在の暦とは、ぜんぜん違いますよね。
おはなしの続きは次の機会に…。

余談ですが1月を1年の始まりと決めたのもカエサル、誕生月の7月を自分の名前から「July」と名付けたのもカエサルでした。

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