寒かったから、マフラーをつけて学校に行った。
ここから防寒具の役割を一気になくした俺のマフラー。
俺がマフラーをつけるのは、はっきり言えば「寒いから」ではなかった。
放課後に、授業中に、マフラーをアイツがいじるから。
帰ろうと、首に巻くと首を絞めてくる。
「おい、苦しい止めろって」
段々本気になってくる。
「ん?そろそろやめようか達哉君、お姉ちゃんリアルに死にそうだよ?」
変な所は優しい…というかこれは流石にやったら死ぬしな。
「しょうがねぇなぁ」
達哉はにやりと笑って力を緩めて俺に抵抗の余地を与えてくれる。
なんだろうなぁ、こういうとこも好きなんかな。
達哉は身体能力が人一倍高く、男子の中でも凄い。
一回社の腕は力の加減をミスって折った事があるがな…
こうして解いたマフラーを自分に巻いたり。
「これ俺のやで」
ふざけてても、俺のもんが欲しいって言われたら
あげたくなりますよ。