噺家が落語と芝居をしてみる会 | DESTRADEのブログ

噺家が落語と芝居をしてみる会

南森町駅・大阪天満宮駅から繁昌亭を左に見ながら、天神橋筋商店街を南へ数分。大正末期に建てられ、その後、所有者みずから改修したというレトロな佇まいのフジハラビル。朝ドラ「ウェルかめ」のロケ地にもなったらしい。

デザイン事務所や装飾品店などが入居する、そのビルの地階がギャラリーになっていて今回は、そこが落語会とお芝居の会場。狭い客席に誘導するのは、この日の演者である下園千晴さん。真ん中の柱を避けて高座が設けられ、演者が立てば頭が付く天井。舞台袖はなく奥のドアを開けての登場。

米朝一門の噺家お三人と澤井里依さんが一席ずつ落語を、そこに演出の井之上チャルさん、小出優子さん、下園千晴さんを加えたお芝居を上演。
 
噺家さんは古典を中心に(團治郎さんの「動物園」は比較的古い創作とのこと)、澤井さんは創作の「ぜんざい公社」を披露。澤井さんは役者さんで構成された落語の一門で「焼酎亭いちじく」としても活躍。情景描写が愛らしく登場人物の個性が際立つ。
 
オカモト國ヒコ作「テノヒラサイズの吸血鬼」は落語との繋がりを演出してのことか、背景の書き割りもなくセットと呼べるものも椅子ひとつ。ストーリーは人間の弱さ、自分勝手さ、を嫌悪感ではなく笑いを撒き散らしながら疾走する展開。
 
二日目は小出優子さんが高座デビューも札止めで見られず残念、次回に期待。ちょうばさんの「地獄八景亡者戯」は江戸落語では「地獄めぐり」とされ最近、亡くなった有名人や、もうすぐ…の人を取り上げたりとブラックな一席。
弥太郎さんの「ちりとてちん」は朝ドラのタイトルにもなった古典の一つであり私が初めてじっくり聞いた演目。べかこ時代の南光さんが演じたものが近鉄特急の車内の音楽サービスで流れていた。