敵討ち・77 110「いや。 だがなぜそんなことを聞く?」三十郎は即座(そくざ)に否定した。おさと達が盗賊であることは、予見していた。知っていて仲間になったのだ。それには理由があるのだが・・・・・・。「だってね、目が澄(す)んでいる からさ、だんなは。」わるいことはできない性分だろうと、おさとは理解していた。~ 続く ~