敵討ち・74 107

　おさとは控(ひか)えめに、声を

落として──

「大きな声じゃ言えない

　けどさ──」

「な、なんだと！？」

「まだ言ってないよ。」

笑いそうになるおさと。

やっぱり好きかもしれない。

彼女は続ける。小声で。

「あたし達は

　盗賊なんだ。。。」

「と、盗賊～～！？」

「声がでかすぎるよ

　だんな。」

彼女は笑った。。。

～　続く　～