後見・4 053 川島は平伏(へいふく)し、「まったくもって【汗顔】の いたり。 我らがいたりませぬゆえ・・・・・・。」「お顔をお上げなされ、 川島殿。」濃姫は優しそうな瞳(ひとみ)をしている。怒ってはいない。彼女の声も温和そのもの。川島は胸をなでおろした。~ 続く ~※汗顔(かんがん)→恥(は)じ入る こと。