No.203 朝倉征伐・7 官兵衛は、急な動きは控(ひか)えていた。相手は宇喜多(うきた)直家。下手(へた)に動いて、足下をすくわれないようにするためだ。動かざること山の如(ごと)しである。「役者がそろい申した。」と官兵衛が口を開いた。「・・・・・・。」秀吉は目を閉じて聞いている。今、秀吉の幕舎に、諸将が勢ぞろいしていた。~ 続く ~