ラオン、宮中での生活を送るようになった感想を述べ始めます。
「ところで本当にここは美しいですね。」
ラオンのこの声に2人の男は楼閣の外に視線を向けた。
乳白色の月の光をひときわ浮かべた はこべ が咲いていた。
昼間には何でもないように思える花も、月夜に咲く小さな花は
まるで空の星を地面に広げたような美しさだった。
「美しい庭園だと思いました。」
「そんなものか?」
月夜に描かれた美しい風景にうっとりとしていたラオンは澄んだ瞳で
ヨンを見て言った。
「見捨てられていて本当に良かったです。」
「どういう意味だ?」
「そうでなければ私がこんな贅沢を味わえませんでした。」
「贅沢?」
「ええ。贅沢です。これほどの贅沢がどこにあるでしょうか?
頭の上には美しい月の光が皓皓として、星の光のような花が
満開で。。ここが天の世界でなくて、どこがと言うのでしょう?
美しい友達がいて私がここより贅沢な場所は知りません。
「友?私とお前がいったいつ友となったのだ?」
「私のお祖父さんの話ですが。。”会って心が楽しく
別れた後ももう一度会いたいと思う人がいれば、それが
まさに”友”だと呼ぶんだそうです。」
ああ、出ましたねー。この”友”と言う言葉。。
そしてこのフレーズ。。。ドラマでも採用されてましたよね。。
ちなみに、時代劇のドラマではよく 벗(ポッ)が使われていて
現代劇では친구(チング)が多いですね。
韓国のお友達に聞いたらどちらも、今も使うようですが、
벗のほうが古い印象だと言ってました。
「私に会って楽しい?」
「正直に申し上げましょうか?それとも、耳障りのいい花の歌でも
歌いましょうか?」
「正直に言うほうが耳にも良い。」
「初めて会った時には少し当惑することもありましたが
一緒にいると少しずつ楽しくなってきました。」
このラオンの言葉に、ヨンは唇の端に笑みを浮かべた。
ああ、もうこのあたり。。。
絶対、ヨンってラオンを意識してるよね?!って思わずには
いられません。。