「脚本家」

 

 

これって何なんだろうなって思う。

 

 

 

「脚本家」

 

 

って言えば、

 

 

一般の人は、

 

 

小説家。漫画家。・・・・

 

 

それらと同列の、

 

 

「ストーリーテラー」

 

 

自分で「物語」を創造する人たち・・・・クリエーターという人たち。

 

 

そう考えるよな???

 

 

しかし、実際は違う。・・・・・違う場合が多い。

 

 

 

「脚本家」の、

 

 

「脚本」とは??

 

 

「脚本」ってのは、

 

 

ドラマ、映画・・・

 

 

「物語」を映像で撮っていくときの「設計図」だ。

 

 

舞台はこんな舞台で・・・・場所、時間帯、天候・・・・そういうこと。

 

 

で、誰と誰が配置されているか。・・・どんな風に配置されているか。・・・立っているのか。座っているのか。とか。

 

 

そして、台詞は何と言うか・・・・ついでに感情まで書いてある。

 

 

 

「完成図」

 

出来上がる、想定する映像を、「文章」で説明したものが「脚本」と呼ばれるものだ。

 

 

だから、

 

 

「シナリオセンター」

 

 

スクールでは、

 

 

脚本。

 

「映像化の設計図」

 

 

そう呼ばれる。

 

 

 

言ってみれば、

 

 

プラモデルの「設計図」

 

 

こうやって造ってくださいね。

 

 

あれに似ている。

 

 

で、

 

 

で、

 

 

ここからが重要なんだけど、

 

 

 

「物語」を映像化する時の「設計図」が、脚本。

 

 

設計図を書くのが「脚本家」の仕事。

 

 

 

・・・・じゃあ、

 

映像化したい根本の「物語」は誰が書いている???

 

 

そう、

 

 

小説家だったり、漫画家だったり、

 

 

「ストーリーテラー」

 

クリエイティブ作家。

 

 

そんな人たちが描いている。

 

 

 

・・・・つまり、

 

 

「物語」

 

 

これを脚本家が描いてるわけじゃないってことだ。

 

 

 

もちろん、

 

 

自ら「物語」を描いてる脚本家もいる。

 

 

有名どころとしては、倉本聰氏とか、

 

 

脚本家であって、ストーリーテラー。

 

クリエィティブ作家だ。

 

 

でも、圧倒的に少ない。

 

 

 

これには、「マーケット」の問題もある。

 

 

 

漫画。

 

これの市場は大きい。

 

 

一般の、子供から大人まで、全国民がマーケットだと言ってもいい。

 

 

 

「あのマンガ面白いよね・・・・」

 

 

学校で、会社で、そんな話題がのぼる。

 

 

小説も同じ。

 

 

 

「あの小説面白い・・・・あの作家さん好きなんだぁ・・・・」

 

 

 

んな会話が成り立つ。

 

 

 

が、

 

 

「脚本」は???

 

 

 

「読んだ?あの脚本、チョーいいよねーーーメッチャ感動したわぁーーーー」

 

 

 

ってな会話は、一般市民の中にはない・笑。

 

 

 

そもそも、

 

 

「脚本」ってものを一般には売ってないからな。

 

 

 

つまり、

 

 

「良い脚本」

 

「面白い脚本」

 

 

んなもん描いたって、一般市民は誰も読んじゃくんねーってことだ・笑。

 

 

読めないわけだ。

 

 

「読み方」がわかんないからな。

 

 

 

・・・・ちなみに、「脚本」ってのは、どーいうもんか?

 

それは、

 

オレがここに載せてあるのを参照してもらえばいい。

 

 

小説とかの、

 

感情豊かに表現するのとは違い。

 

 

人物が、こう動いた。こう言った。

 

まさしく「設計図」って書き方だ。

 

感情移入はしにくい書き方。

 

 

一般の人が読んでも、心動かされるものじゃない。

 

 

 

だから、

 

 

「脚本」ってのは、あくまで「映像化の設計図」であって、

 

 

「物語」で、

文章として感動させたりするようには描かれていない。描いてはいない。

 

 

テレビ。映画。

 

「映像化」するときの「設計図」・・・・もっと言えば「指示書」ってものなわけだ。

 

 

「文系」のものってより、

 

「理系」のものって感じなんだよ。

 

 

 

・・・・さーて、

 

ここまでで「お察し」のとおりで、

 

 

 

 

「脚本家」の仕事は、大きく分ければ ふたつ ある。

 

 

 

1)物語を自ら描いて、さらに「脚本」も自分で書くひとたち。

 

 

もういっこは、

 

 

2)他人の描いた「物語」を、脚本形式で書くというひとたち。

 

 

原作があって、それを「脚本形式」にするってのを仕事としてる人たちだ。

 

 

ヒット漫画があって、

それをテレビ化する。

 

その脚本を書くってな仕事だ。

 

 

 

1) は、「元請け」仕事だ。

 

2) は、「下請け」仕事だ。

 

 

で、

 

圧倒的に、「下請け」が多い。

 

 

 

今回の「セクシー田中さん」は、脚本家としては2)だ。下請け仕事案件だ。

 

 

 

「下請け」の脚本家にとって、

 

発注主ってのは、「ドラマ制作会社」になる。

 

 

決して、「ドラマ原作者」・・・・この場合の、漫画家さんではない。

 

 

「下請け」脚本家にとって、発注主の意向は絶対だ。

 

・・・・そりゃ、そーだ。一般の仕事でもそうだろ?

 

 

仕事をくれてる人の意向、

 

仕事をくれてる人の指示が絶対だろ?

 

 

 

・・・・さて、

 

 

例えば、「家を建てる」とする。

 

 

「建て主」が、建築家と話をし・・・・詰めて・・・・「家」を造っていく。

 

 

 

・・・・で、

 

設計ができたら、

 

建築家は、

 

それを、細分化した作業に落とし込む。

 

 

土木工事。

 

水道工事。

 

電気工事。

 

ガス工事。

 

 

と、細分化した業者に発注する。

 

 

・・・で、

 

 

それぞれの作業に「下請け」がいる。

 

 

土木工事・・・・そこにも「下請け」がいる。

 

 

 

「下請け」は、誰を見て仕事する????

 

 

当然に、発注主、金を払ってくれる「土木屋」と話し合い、土木屋の指示を受けて仕事をしていく。

 

 

 

当然だろ??

 

 

建築家にとっては、「建て主」が顧客であって、「建て主」の意向を聞き、「建て主」の顔を見て仕事する。

 

 

各工事業者にとっての顧客は、「建築家」であって、

「建築家」を見て、「建築家」の意向を聞いて、指示をもらって仕事する。

 

 

「下請け」は、

 

「元請け工事業者」の顔を見て、意向を聞いて、指示をもらって仕事する。

 

 

 

まぁ、これは、

 

現場の、仕事をする上での「指揮系統」の問題でもある。

 

 

「指揮系統」

 

 

ハッキリさせとかないと、

 

最終的な「下請け」に、

 

いろんなところから「指示」がきて、

 

現場がまとまらない。現場が終わらなくなっちゃうからな。

 

 

 

・・・・ただし、

これは、公式的な言い方。

 

 

 

 

・・・まぁ、

 

 

現実は、

 

 

 

いち「下請け」に、

 

 

「建て主」の意向は伝えられない。

 

「建て主」と話す機会すら与えない。

 

 

下手に、「建て主」と「下請け」で話が繋がってしまえば、

 

中間に存在する、「元請け」の立場がないからな。

 

 

 

「下請け」

 

 

建て主と直接話し合う。

 

そんな地位なぞありはしない。

 

 

 

「下請け」

 

 

現場の黒子でしかない。

 

 

 

・・・・・下請けって悲しい生き物だよね。

 

 

 

 

さーて、

 

誰が悪い・・・????笑。

 

 

どこに問題がありそうだ???

 

 

 

いずれにしろ、

 

 

真相は藪の中。

 

 

デカい会社は、責任転嫁で逃げを打つ。

 

 

サラリーマンなんて、所詮、そんな根性の人たちよ。

 

 

大企業なんて、

 

そんな連中の巣窟よ。

 

 

 

出版社。

 

 

テレビ局。

 

 

その巣窟。

 

 

 

自らモノを創造するでもない。

 

 

クリエイティブの欠片もない。

 

ただ他人が創造したものを「垂れ流す」だけの存在が、

 

 

エラソーにしてられること自体が、そもそもの病根なんだよ。

 

 

 

・・・・あとは、そこに群がる「下請け」って連中がゴミなんだよ・笑。

 

 

 

日本の社会は、

 

ゼロから1を創造する。

 

そんなクリエイティブな人間たちを軽視する社会だ。

 

 

 

それが、

 

この国の衰退した大きな要因だよ。

 

 

 

日本の映画産業は衰退し、

 

音楽業界も韓国に完敗。

 

 

これからは、マンガ業界。

 

エンタメ業界も負けていくんだろうな W W W w w w

 

 

・・・・すでに「負け」とジャッジは出ているか。

 

 

 

さーて・・・

 

オレはどうしたもんかねぇ・・・・