唐突に、彼との馴れ初めを語りたくなりました。
結婚するわけでもなんでもないです。
強いて言うなら、昨日はあたしの誕生日で、
彼がお祝いをしてくれたわけなのですが、
改めて本当に彼のことを好きだなと、
感じたわけです。
(愛していると言ってしまいたい……恥ずかしい。)
あと最近、木村カエラさんの日記エッセイを読んで
日々の思いを言葉にすることっていいなぁと
思ったこともあります。
木村カエラさんの家族への愛が、
とてもさりげなくて、とても日常的で、
でもやっぱり深くて尊くて、
本当に読んでよかったエッセイでした。
、、とまぁ、こんな背景がありまして、
彼のことを話してみます。
このブログには前お付き合いしていた人の事は
書いてあるんだけど、
今の彼については全くと言えますね。
ブログの更新頻度自体下がったこともあるし、
なにより、今の彼との関係において、
「苦しい」ことって、ほとんどないんです。
悩むことはあるけど。
だから、ブログに「吐き出してしまいたい」って
思うことが、ほとんどないんです。
有難いし、嬉しい。
彼とは同じ職場、同じ部署で、
一緒に仕事をする仲間として出会いました。
ただ、部署が決まる前の研修で、同じ班だったのが
本当のファーストコンタクトでした。
背高い人だな〜と思って、
スポーツやってますか?
とか、それくらいは聞いた気がするなぁ。
背の高さは同期の中でもおそらく1番なので、
そういう意味で目立つ存在でした。
部署が発表された日、隣の席に彼が座って、
あ!あの背高い人だ!と思い、
よろしくお願いします、と声をかけました。
そこまでは、本当に、よくある、
なんてことのない、
職場仲間と変わらなかったなぁ。
仕事が始まると、色んな同僚、先輩に出会います。
雑談するのはとても楽しい人でも、
仕事の価値観等について話すことになると、
苦しくなってしまうことがありました。
仕方ない部分も大きいし、
なによりあたし自身がとっても未熟。
ただ、彼と話すのは、楽しかった。
もちろん違いはあれど、
とても根本的な、本当に根っこにある、
社会の見方や考え方に通じるものを感じました。
当時付き合っていた彼とは
ほぼ音信不通のような状態のなかで、
彼がご飯や映画に誘ってくれるようになった。
映画はさすがに断ったけど、
仕事帰りそのままご飯に行ったりしたなぁ。
そんな中で、気持ちが動いてしまっていることに、
見て見ぬふりをしながら過ごしました。
ある日、あたしの兄のことについて話していた時、
「お兄さんの気持ちがわかるな」と彼が言いました。
なにそれ、と笑うと、
「大事に思ってるってことだよ」
と彼は続けました。
そして、
「伝わってるか分からないけど、
俺がご飯に誘ったり、
行きや帰りに声をかけたりするのは
同期だからじゃないよ。あなただからだよ。」
と言ったんです。
あたしはその時には、
そうなの!ありがとう〜
しか言えませんでした。
(お酒飲んでたな、今思えば。)
でも、次の日に、
あれは告白だったんじゃないか?と感じて、
彼氏がいること(音信不通だとしても)を伝えて、
きちんとしなければどちらにも悪い、
と思いました。
そして、彼を呼び出し、
彼氏がいることを伝えました。緊張したなぁ。
そして、あたしは
自分の待ってる気持ちのほとんどを
素直に伝えました。
「たくさん助けてくれて、一緒にいて楽しくて、
正直意識することがたくさんあった。
彼氏と連絡がなかなか取れなくて、
数ヶ月会えてないといっても、
あたしの態度はあなたに対して、
とても失礼だと思う。
彼氏と別れてはない現状で、
あなたを2番手扱いしていることになっている。
それがずっと申し訳なかった。
だから、あなたと個人的に会うことは
やめた方がいいと思っている。」
これがずっとあたしの中にあった気持ちでした。
彼はそれを聞いて、さほど間もなく、
「それは、俺を保険扱いしてるってこと?」
と言った。
あたしは正直、痛いところを突かれた、と思った。
でも、醜い自分を隠すほうがよくない、と
それなりに覚悟はしていたので、
うん、と頷きました。
そしてごめんなさい、と続けようとしたら、
彼は「俺、それでもいいよ。」と言ったんです。
自分の耳を疑ったもん。
保険でいいって言われるなんて、
全く予想にしていなかった。
彼氏がいるんなら中途半端な顔しないでとか、
それなら別にいい、とか、
そんな事を言われると思っていた。
そして彼は、
「彼氏がいるのは正直ショックだった。
でも、少しでも意識してくれたなら嬉しい。
そして、あなたを大事に思う1人として、
友達の悩みや仕事の悩みと同じように、
今彼氏のことで悩んでいるなら、
悩みのひとつが解消されるのはいいことだから、
俺がどうこう、というよりは、
そういう意味で、
1度彼氏と話し合ってみたらどう?」
「もし、それで、話し合いが落ち着いて、
別れるって決断をしたら、もう1回告白するよ。
別れないって決断をしても、
仕事仲間として変わらず接するから、気にしないで」
と言ってくれた。
なんかもう、こうやって改めて書き連ねると
なんて出来た人なんでしょうか。
後日談、かっこつけていたと
彼は言っていましたが、、
言葉の一つ一つが、
目の前のあたしのことを考えて言ってくれてると
身体中に伝わったわけです。
ただ、あたしはすぐには切り替えられず、
また音信不通の彼氏は本当に音信不通なので
話し合う時間もきちんと作ってくれず、
2ヶ月ちょっとの時間は要しましたが、
彼氏と別れました。
別れたあと、
このまま彼の元へ行くのは都合がよすぎないか?
もう1回ちゃんと恋愛できるのか?
別れてすぐに新しい人なんていいのか?
いろいろいろいろ考えたけど、
気がつけば彼に連絡をとっていました。
そして、こうなりました、と報告したら、
彼はニコッと笑って「これからよろしくね」と
言ってくれたのです。
それからあっという間に
1年半、それ以上が過ぎました。
恋愛って、こんなふうに穏やかだったんだって
日々、少し驚きながら過ごしています。
大切にしなくちゃ、
頑張らなくちゃ、
我慢しなくちゃ。
そんなふうに自分を締め付けていたけど、
大切にしあって、お互いが歩み寄れる、
そんな優しい恋愛があることを知りました。
でもあの頃があったから、今のあたしがある。
とりあえず今がこうして満ちているなら
万々歳だと心から思っています。
まだまだお互い知らないこともあるし、
言葉が足りなくてすれ違うこともある。
でも、それを受け入れて一緒にい続けたいな、と
本当に、本当に、願っている。
酔っ払ってもないのに
こんなに気持ちが溢れて書けるなんて、
あたしはそれなりに幸せだな。
いっぱいの幸せ。
抱きしめ続けていきたい。