月影 | Rusty-Words

月影




欠けた月が再び満ちるように

欠けた心が充たされてゆく



何を探しているのかさえ
分からないまま歩き続けた
流転の日々も今は遠い
只、一筋の光に導かれるように歩く



止まれば二度と進めない



けれどこれだけは失わない決意
『あの光が照らすなら、降り注ぐ刃も笑って潜り歩もう』



光遮る曇天も、永劫ではないのだから

それをあの月が教えてくれたから



たとえこの先結ばれる絆が

全て歪なものであろうと

この身朽ち果てるまで

雲を払う風が止むまで。