3.渡航に向けて準備開始
さて、メキシコ行きを決心したのち少しずつ準備を始めていった。
何をさておいても先ずはお金が必要になってくる。渡航費用については、幸いボーナスなど手付かずで残しておいたため全く問題は無かった。次に言葉の問題だ。ラテンアメリカに行こうと考えていたが、当然スペイン語なんて習ったこともない。向こうで語学学校に通うことを考えていたが今から出来ることは少しでもやっておいた方がいい。そこで勤めの合間を縫って上智大学の社会人向け夜間スペイン語講座に通うことにした。さすが日本の語学系の最高峰に位置する大学だけあって、講義内容も高度なうえ宿題も出て、しっかり予習をして本格的に取組まなければついていけない内容だった。今思うと、本気度が足りなかっただけかもしれないが、仕事で休まざるを得なかったことも災いして途中で断念してしまった。そこで今度はラテン情報誌で知ったコロンビア人に週一回スペイン語を習うことにした。これは楽しかった。陽気なコロンビア人から向こうの生活の様子などを聞けるのが楽しい。でもスペイン語の習得には殆ど役立たなかった。彼は日本語が話せるので日本語での雑談になってしまうのだ。
当時はまだまだインターネットが一般的ではなく紙媒体で情報収集する時代だったので、自分も旅行記やラテンアメリカ情報誌を本屋や古本屋で片っ端から集めた。また各国の大使館を訪ねたり、質問レターを出したりしながら地道に情報収集を続けていった。