さよならのかわりに瓦礫の中を歩いていると、一人の男性に呼び止められた 「すいません、タバコありますか?」こーのが一本自分のタバコを差し出した。 その男性は、目を細めてタバコを見つめ 大事そうにゆっくりと火をつけた 「線香がわりに…タバコ好きなやつでね。昔から自分勝手なやつだったから最後まで自分勝手だ。」皮肉なほどに空は青くて 青くて 青くてタバコの煙が吸い込まれていくのを 見つめる男性はなにを想ったのだろう それを推し測ることは誰にも出来ないのだと 感じた。