des20××年
町外れの工場に7人の男達が暮らしていた。
彼らは、街から金属を集め、スクラップにするジャンク屋という商売を生業にしていた。
夜は工場からドラムの音や重低音なベース
小気味のいいカッティングと調子外れのボーカル
そして
「いいべっちゃ、べつによぉ」(※いいだろ、別によぃ)
という会話が聞こえてきていた。
ダイキ「うぉぉおお!!あぢいぃぃ!」
サブ「やかましい!お前が騒ぐと温度が上がるんだよ!」
シュージ「でも…異常だよな、この暑さは」
確かにこの夏は異常な暑さだ。夏の風物詩 セミたちでさえ、うだるような暑さにやられ鳴くのをやめていた。
扇風機も回るたびに熱風を撒き散らすだけで、さらにメンバーの体力をうばっていった。
このままではメンバー全員熱中症にかかる
命の危機を察したリーダーは1人工場を後にした。
リーダー「みんな…待ってろ」
リーダーは漁船に飛び乗り海へ出た。
すべてはみんなのために…
まる3日間 寝る間も惜しんで魚をとりつづけた。
リーダー「工場にエアーコントロールをつけるんだ。みんなで快適な夏をすごすんだ!」
数日後…
サブ「あぢぃぃぃ!!」
ダイキ「やかましぃ!!」
相変わらずの毎日を送っていたメンバー。リーダーがいなくなったことに気付いてはいたが、そんなことよりこの暑さにすっかりやられて、騒ぐ気力も根こそぎもっていかれていた。
ただいま
ふいに開いた扉のむこうにリーダーがいた。
リーダー「買ってきたぞ!エアーコントロール!!」
まじでかΣ( ̄◇ ̄*)
メンバーは喜んだ。
エアーコントロール
都会じゃエアコンと呼ぶらしい
おぉ グローバルだな
これで俺らも都会人だ!
さっそくリーダーが買ってきたエアコンにスイッチを入れた。
ブォーン
おぉ(_´Д`)ノ
パチパチ パチパチ
沸き上がる拍手
俺たちはついにエアコンを手にしたんだ。
エアコンの吹き出し口からかすかに微風
こーの「涼しい…のか?」
サブ「なんか涼し…くなったよな」
大介「…」
涼しくなったわけではなかった。
リーダーが買ってきたそれはエアコンではなく除湿器だった。
ブォーン
リーダー「涼しいべ?」
メンバー「う…うん。涼しいな」
要は気の持ち方 という お話