暑い夏の過ごし方

何をしていても、していなくても暑いので、ただじっと夏が過ぎるのを待つのも芸がないから、空に少しでも近い
ところで雲を眺めたりしている。
街中ならデパートの屋上が空いてて良い。大丸の屋上はエアコンのダクトや給水タンクがひしめいていて、
ちょっと軍艦みたいな形をしていて面白い。

ガーデンミュージアム比叡で夕涼み

冬生まれのせいか、暑いのが苦手で夏はどうしても涼しい所を探してしまう。
暑いのは嫌いだけど、夏の草むらのむせるような匂いや、ヒグラシが鳴いて風が吹くような夏の空気は好きで、
自分のわがままさに笑っちゃうけど、そういうもの、と受け容れるしかない。
湿気が溜まって空気の重い京都市内を抜け出して、どんどん標高を上げて行こうと比叡山へ向かう。

比叡山頂にあるガーデンミュージアム比叡は、ミュージアムより庭園がメインで、楽しみ方は人それぞれという
ちょっと緩い感じが気に入っている。
今日もゆっくり園内を歩いて、気の向くままにシャッターを切ってみた。



カフェもあって気持ちのよい風と琵琶湖の景色を眺めながらのんびりできて、



真冬以外は色んな花も楽しめて、結構飽きずに園内を散策できる。



ヒグラシが鳴き、夏の花が咲いていて、緑に囲まれていると夏らしい空気を満喫しながらリラックス出来る。



日が暮れると琵琶湖側は大津の夜景、京都側は市内の夜景が一望出来るし、夜景を背景に薔薇の花が
ライトアップされて、自然な感じではないけど、これはこれで楽しい演出。






日が暮れると、園内にはキャンドルが灯されて、仄かな光の中で眺める花もちょっと幻想的。



夏の夕涼みは自然に囲まれて、山の風を楽しむことが出来る。
園内のあちこちにフランスの印象派画家作品の陶板が飾られていて、美術館で観る絵と違い庭にある絵と
いうのは最初はちょっと違和感があるものの、陽が傾いてくると景色に馴染んで、モネの描く花と本物の花が
競演しているような不思議な感じだった。

伊勢湾フェリーが廃止になるなんて

三重県の鳥羽港から愛知県渥美半島の伊良湖港を結ぶ伊勢湾フェリーが、今年の9月末で廃止になるとは
知らずに、関西からの帰り道に乗ってみた。
ETC割引や東名阪、伊勢湾岸道の整備などで利用客の低迷が響いたとか。
特に乗用車の航送実績が落ち込んでいるらしいけど、３連休最終日のこの日、鳥羽港発16時30分の便が
満船で17時40分発の最終便に乗船。
鳥羽から伊良湖まで55分の船旅は、神島周辺でイルカの群れが見えたり、夕陽の伊勢湾を眺めることが
出来たりと小さなフェリーだけどとても楽しい。
累積損失が22億円ということだから、維持は難しいんだろうけど。
高速道路で一気に移動して、途中でフェリーを使ってのんびり、という緩急のついたグランドツーリングが
出来るコースが減ってしまうのはとても残念。これで乗り納めということになりそうだ。


PENTAX K-7 +PENTAX-DA 18-55mm 1:3.5-5.6 AL
出港後、25分経過頃に僚船、鳥羽行きの「鳥羽丸」とすれ違う。


PENTAX K-7 +PENTAX-DA 18-55mm 1:3.5-5.6 AL

伊良湖が近づくにつれ、太陽が低くなり雲の表情が変わる。夏は空気中の水分が多いから、夕陽の赤みが
強くて良いですね。
夕陽を撮るときは、ファインダーから太陽を見るのはちょっと危険なので、ライブビュー機能を使って液晶画面
で構図を決めて撮ると良いんだけど、明るい屋外では液晶がちょっと見難いのが辛い。
ノーファインダーに近い感じでエイっと勢いで撮影。
ま、スナップなので良いんだけど。

夏と言えば、祭

夏の始まりは祭り囃子というのが現代の季節感。
例年梅雨明け寸前で雨が多い祇園祭の山鉾巡行も今年はよく晴れて、暑い中賑わっていた。
細い新町通を通り抜ける引き鉾は迫力あります。

梅雨明け

渥美半島を伊良湖から豊橋に向かって走っていると、夕焼けが広がってきて、海岸に出た。



アンバーに染まった空に紫の海。
大きな貨物船が行き交う中、暫しぼんやり。
もう夏だね。