今日は耐久性を低下させる要因には何があるか勉強してみましょう。
シートの耐久性に影響を与える要因にはなにがあるでしょうか。
日本を含むアジア太平洋地域には、世界でも最も紫外線強度の強い地域や高温多湿などの厳しい条件をもつ地域が点在しており、耐久性に対する要因は、欧米地域のそれよりも更に厳しく求められております。
実暴における耐久性の違いは、以下の6つの要因により大きく影響されます。
①垂直暴露
・全ての耐久性は、垂直面に施工した場合を基準として記載されております。
・実際に施工されている製品が水平面より5°から80°に傾いている場合には、その耐久性は50%低下します。 (5年 → 2年半)
②厳しい環境条件
・砂漠地帯での耐久性は30%以下
・高度1000m以上の高地での耐久性は30%以下(紫外線が多い)
③塩ビフィルムの種類
④保護剤の種類(オーバーラミ、クリアコート)
⑤メンテナンスの状態
⑥他、施工環境による影響(人工密集地帯や工場地帯)

※紫外線世界分布図
それではここで「耐久性試験の定義とゾーン・システム」について学習してみましょう。
垂直暴露とは
・水平面から80°以上100°以内において、仕上済み装飾面が暴露されている状態を意味します。
・垂直暴露における耐久性は、当該の製品データシートおよびICSパフォーマンス保証の耐久説明書に記載されています。
非垂直暴露とは
・水平面から5°以上80°未満において、仕上済み装飾面が暴露されている状態を意味します。
・非垂直面に施工された場合の耐久性は、 当該の製品データシートやICSパフォーマンス保証の耐久説明書に記載数値に比べ、50%以下に低下します。
水平暴露とは
・水平面から0°以上5°未満において、仕上済み装飾面が暴露されている状態を意味します。
・水平面への施工は保証対象外となりますので、予想される耐久年数は設けておりません。
・水平面に施工した場合、当該の製品データシート及びICOパフォーマンス保証の耐久説明書に記載の予想耐久年数は全て無効となります。
・光沢、色の保持具合、チョーキング、寸法安定性、及び全体の美的性能において、弊社が期待する耐久性を発揮することはありません。
それではここでゾーンシステムを載せておきます。
日本はゾーン2該当します。

